2026.06.19

生命科学の知識を活かした社会課題の解決に向けて

京都産業大学生命科学部 産業生命科学科では、産学協働教育に力をいれています。企業やNPO、地方自治体などと連携をしながら、社会で実際の課題解決にあたることが成長につながると考えているからです。

今年度は、3年次の14名の学生が、武田薬品工業株式会社京都薬用植物園様のご協力の元、森林保全に取り組んでいます。京都薬用植物園の人工林エリアでは、斜面の崩落による土砂流入や、シカなど野生動物の影響によって生態系が劣化しており、その保全と活用が大きな課題となっています。学生たちは、この課題に向き合い、必要な調査を自ら考え、提案し、実際に調べ、解決策を検討しています。

第8回・第9回の授業では、学生らは4つの班に分かれ、事前に自身らで立てた調査計画に沿って、現地において、課題の把握に向けた環境調査を実施しました。  

地形、土壌の浸透能、相対照度などを、学内で学んだ手法を用い、班同士で協力しつつ測定しました。さらに第9回には、第8回にうまくいかなかった点や不十分であった点を振り返り、京都薬用植物園様から長谷川式土壌硬度計やレーザーを用いたレベル測量機器をお借りして、より精度の高い調査に取り組みました。

授業後、学生らは「森林外と比較すると森林内の土壌は柔らかく、植生や日照度との関わりがあるのではないかと感じた。」「一見弱そうな土壌でも意外と硬かったり、強そうでも柔らかいところがあったりと、実際に調査しないと意外とわからないことが多いと感じた。」「実際に調査を行うことで調査の仕方がわかったり、具体的な問題を自分で確認することができて面白かった。」など感想を述べていました。

地形を調べる様子
土壌の浸透能を調べる様子
生命科学PBL(課題解決型学習)とは?

生命科学PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)は、企業や地域団体、地方公共団体などが抱えている課題の解決策を学生自らの力で立案し、実行する授業科目です。2年次に開講される生命科学PBL1では、さまざまな演習を通じて、チームで協働する力や、企画を立案する力を学びます。3年次に開講されるPBL2では、企業などから提案される課題の解決策を立案して実行します。チームで協働しながら社会のリアルな課題にあたることで、調整力や実践力を養います。