
ニュージーランドのマセイ大学で実施する海外FRプログラムについて、レポート第2弾です。
マセイ大学の海外FRプログラムに参加した学生は、3週間の研修を終え3月15日(日)に帰国しました。
参加学生がプログラムの後半を振り返りました。
マセイ大学のレポート第1弾は、こちら!
(国際関係学部1年次 寺﨑 日莉)
私を含め25名で参加したニュージーランドでの海外フィールド・リサーチは、あっという間の3週間でした。今回の研修では、「環境保護と社会的包摂」をテーマに、現地での授業やフィールドワークを通して多くの学びを得ることができました。


特に印象に残っているのは、Te Hanaでのマオリ文化体験です。マオリの集会場であるマラエでは、草木編みや伝統民謡に合わせた演奏を体験しました。自然と共に生きるマオリの価値観は、単なる文化としてではなく、現在のニュージーランドの環境政策にもつながっていることを実感しました。


また、ゴート・アイランドではガラスボートに乗り、海中の様子を観察しました。透き通った海の中に広がる魚や海藻の姿から、自然が丁寧に守られていることを感じました。かつては食料確保のために動物が持ち込まれていたこの島も、現在では自然保護のため立ち入りが制限されています。人の手によって変えられた自然を、再び守ろうとする姿勢に強く心を動かされました。

さらに、ロングベイというビーチでは、外来種の植物を取り除くボランティア活動にも参加しました。この場所では、過去に人々が貝殻を取りすぎたことで数が減少してしまった背景から、現在は貝殻の持ち帰りが禁止されています。こうしたルールの裏にある理由を知ることで、人間の行動が自然環境に与える影響の大きさを実感しました。授業で学んだ内容が、実際の行動として地域の中で実践されていることに気づいたとき、環境保護は特別なものではなく、日常の延長線上にあるのだと感じました。
オークランド市内やブラウンズベイというビーチでは、多様な文化が共存している様子も印象的でした。さまざまな国のレストランが並び、異なるバックグラウンドを持つ人々が自然に生活している光景から、多民族国家としてのニュージーランドを実感しました。また、犬と一緒に入店できる店が多かったり、店内に鳥が入ってきても誰も気にしなかったりと、人と動物が共に生きることが当たり前になっている社会であることにも気づきました。


オークランド動物園では、ニュージーランド固有種の生き物について学びました。特に印象的だったのは、絶滅の危機にあったキウイの保護活動です。人の手によって減少した生き物を、人の手で守り、回復させようとする取り組みは、環境問題に対する責任のあり方を考えるきっかけとなりました。また、恐竜時代からほとんど姿を変えず生き続けてきたトゥアタラは、気温によって性別が決まるという特徴があります。そのため、地球温暖化による気温上昇でオスが増えすぎ、繁殖が難しくなっているという現状を知りました。こうした課題に対して、人が環境を整え、繁殖を支えていく必要があることを学びました。
3週間の生活を通して、英語でのコミュニケーションや異文化の中で生活する難しさも感じましたが、それ以上に新しい価値観に触れる機会の多さを実感しました。何気なく選んだニュージーランドという国でしたが、実際に来てみると、自然との向き合い方や多様性の受け入れ方など、日本にいるだけでは気づけなかった視点を得ることができました。
この経験を通して、環境問題は遠いものではなく、自分自身の行動と深く結びついていることを実感しました。留学先に迷っている人がいるなら、ニュージーランドは自然・文化・多様性のすべてを体感できる場所として、自信を持っておすすめしたいです。
