生命科学部 食農システム学研究室は、3月28日(土)に開催されたオープンキャンパスにおいて、生態系サービス研究センターの協力のもと、「生命科学×環境:GIAHS COLOR LAB」を実施しました。
食農システム学研究室では、持続可能な地域づくりを目指し、地域資源の循環や地域生産物の価値創出などをテーマに研究に取り組んでいます。その一環として、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」についても、魅力を伝える活動を行っています。
農業生産の現場で発生する梅の剪定枝は、そのままでは廃棄物となってしまいます。
今回のイベントでは、9名の高校生の皆さんに参加していただき、ハンカチに絞り模様を作り、梅の枝を使って染める体験を行いました。体験を通して、世界農業遺産(GIAHS)や梅づくりに親しんでもらうことを目的としました。
当日は、昔から梅の枝が染色に使われてきたことを紹介するとともに、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」が、どのような農業システムかについても解説しました。
参加してくれた高校生の皆さんは、学生スタッフと会話を楽しみながら、それぞれ工夫を凝らして、オリジナルの絞り模様づくりに取り組んでいました。
企画に携わった新4回生の竹久萌々音さんは、「イベントでは、高校生らが世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」に触れながら、集中して作業に取り組み、楽しんでいる姿が印象的でした。口頭で手順やコツを伝える難しさも感じましたが、体験を通して関心が高まっていく様子を間近で実感できる貴重な機会となりました。」とコメントしています。


参考:
<みなべ田辺の梅システム>
和歌山県みなべ・田辺地域は、日本一の梅生産地として知られ、400年にわたり独自の農業システムを維持してきました。養分の少ない斜面には薪炭林を残しながら梅林を配置し、土壌の流出を防ぐとともに、高品質な梅の生産を持続しています。梅の受粉にはニホンミツバチが活用され、生態系を守る役割を果たしています。この農業システムは自然環境を守りながら、地域の伝統的な食文化や祭事など人々の暮らしと結びついています。
<世界農業遺産>
世界農業遺産は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と,それに密接に関わって育まれた文化,ランドスケープ及びシースケープ,農業生物多様性などが相互に関連して一体となった,世界的に重要な農林水産業システムを、国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組みです。
※本活動は生態系サービス研究センターの支援の元、実施しております。