2026.01.28

大学院先端情報学研究科と南スイス応用科学芸術大学が国際協定を締結 ― デジタルファブリケーションとインタラクションデザイン分野での学術交流を推進 ―

京都産業大学大学院先端情報学研究科は、南スイス応用科学芸術大学(SUPSI)インタラクションデザイン修士課程(Master of Arts in Interaction Design)と、学術交流に関する協力協定を締結しました。本協定は、学術交流プログラムに対する相互の関心に基づき、長期的かつ相互に有益な協力関係を構築することを目的としています。

南スイス応用科学芸術大学インタラクションデザイン修士課程は、デザイン文化を基盤としながら、デジタルファブリケーション、インタラクションデザイン、プログラミングといった技術領域を横断的に学ぶ、実践的かつ先端的な教育プログラムです。社会的課題やテクノロジーの変化と向き合い、プロジェクトベースで学び、アントレプレナーシップを育む点に特徴があり、先端情報技術を教育・研究の柱とする本学大学院先端情報学研究科との高い親和性から、今回の提携が実現しました。

本協定に基づき、本学に滞在する学生は、情報理工学部が運営するデジタルものづくり施設「ファブスペース」を活用し、制作・研究活動を行います。これは、制作環境に滞在しながら活動する「インタラクションデザイナー・イン・レジデンス」方式によるもので、学生は本学の設備や研究環境を生かしつつ、実践的な創作・研究に取り組むことが期待されています。

これまでの連携としては、2025年4月に南スイス応用科学芸術大学デジタルファブリケーションラボ長であるSerena Cangiano教授を招き、本学にて特別講演を開催しました。講演では、FAB、AI、ロボットといった先端情報技術が交差するインタラクション設計について紹介され、多くの学生・教職員が参加しました。
また、産学連携の取り組みとして、FabCafe Kyotoにて開催された創造性とAI活用を組み合わせた機械学習体験ワークショップへ協力し、先端情報学研究科と情報理工学部の学生が参加しました。さらに、2025年10月に開催されたファブスペースシンポジウムでは、南スイス応用科学芸術大学のデジタルファブリケーションラボによる紹介ビデオレターが寄せられるなど、教育・研究・社会連携の各側面で交流を重ねてきました。

本協定の具体的な取り組みとして、2026年には南スイス応用科学芸術大学より4名の修士学生が本学に滞在し、研究および制作活動を行う予定です。 滞在期間中に制作された成果は、ワークショップや展示会などを通じて学内外に広く共有され、教育・研究交流の深化とともに、学生と地域社会との新たな接点を創出することが期待されています。

本協定を通じて、両大学は今後、学生・教員の交流や共同プロジェクトの推進を図り、国際的な視点を持つ人材育成と、先端情報技術とデザインの融合による新たな教育・研究の創出を目指します。

2025年4月に実施した特別講演の様子

特別講演するSerena Cangiano教授

FabCafe Kyotoでの機械学習体験ワークショップに参加した先端情報学研究科学生の発表の様子