2025.12.25

生命科学の知識を活かした社会課題の解決に向けて 「フォトスポットマップ〜公園内に潜む魅力を探そう〜」

京都産業大学 生命科学部 産業生命科学科では、産学協働教育に力をいれています。企業やNPO、地方自治体などと連携をしながら、社会で実際の課題解決にあたることが成長につながると考えているからです。今年度は、6名の学生が平城宮跡管理センター様より頂いた「平城宮跡歴史公園の活性化・利用促進にむけ、魅力を発信する方策を考える」という課題に取り組みました。

4月に現地を見学させて頂く中で、公園の豊かな自然と生き物・歴史的景観を公園の魅力として注目し、歴史に興味がある人だけでなく、地域の子供たちや海外の方にも幅広く平城宮跡歴史公園に関心をもってもらいたいとの考えから、『フォトスポットマップ』を企画しました。
この企画では生き物や景観など公園の魅力を伝える写真と位置を1枚のマップにまとめ、平城宮いざない館休憩スペースにて掲示しました。加えて、来訪者が自身の魅力を探しに公園を探索できるように、分かりやすく親しみやすい配布用のイラストマップも作成しております。

当初は11月中のみの企画として、配布用マップも限定100部を予定しておりましたが、様々な方に手にとってもらうことができ、11月上旬には100部全て利用者の方にお持ちいただくことができました。それに伴い、さらに200部ほど増刷し、配布期間も12月まで延長いただきました。フォトスポットマップは引き続き平城宮いざない館にて掲示される予定です。
マップの製作を中心となって担当した産業生命科学科3年次生の坂野 舞子さんは「マップ作製は難しく、手探りでの作業でしたが、平城宮跡歴史公園の魅力を多くの方に伝えたいという思いで取り組みました。手に取っていただけるか不安もありましたが、想像以上に多くの方に利用していただくことができ、とても嬉しく、貴重な経験になりました。このような機会をいただいた平城宮跡歴史公園の皆様に感謝しています。」と述べました。

フォトスポットマップの掲示状況
配布用フォトスポットマップ(裏面)
本活動の公式Instagram:

https://www.instagram.com/hei_enjoy_iseki_ksu/?hl=ja

生命科学PBL(課題解決型学習)とは?

生命科学PBL(Project Based Lerning:課題解決型学習)は、企業や地域団体、地方公共団体などが抱えている課題の解決策を学生自らの力で立案し、実行する授業科目です。2年次に開講される生命科学PBL1では、さまざまな演習を通じて、チームで協働する力や、企画を立案する力を学びます。3年次に開講されるPBL2では、企業などから提案される課題の解決策を立案して実行します。チームで協働しながら社会のリアルな課題にあたることで、調整力や実践力を養います。