生命科学部の「先端生命科学特別研究1」、「生命科学プロジェクト研究1」,「産業生命科学特別研究1」は、研究室で分属した学生が行う演習科目です。染谷研究室、高桑研究室、西野研究室、前田研究室では病原微生物や感染症の研究をしていますが、これらの演習科目で、「農産物の現場体験」と「自らの学びや研究活動が社会においてどのように関連しているのか」を深く考えてもらうために、毎年、合同で神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センターを訪問し、和牛の飼養実習や農作物の収穫実習を行っています。
1日目は、研究センターの教員からガイダンスを受けた後、家畜の防疫(感染予防)を配慮しながら、牛の取り扱い方について実習を行いました。黒毛和種の繁殖牛についての説明と観察、牛の保定方法、体重測定、牛舎の清掃や給餌などを行いました。牛の体重測定では、昨年の実習の時に出産が始まり、参加した学生に見守られながら生まれた子牛「神山丸(こうやままる)」もいました。元気にすくすくと成長している様子に教員は感無量でした。
2日目は、梨、柿などの品種改良についての説明を受けました。渋柿の脱渋、柿の収穫と自動選果機による選別・出荷のための最終選別を体験しました。午後には、イネの刈り取りと天日干しの実習、サツマイモの種苗について講義を受け、実際に芋ほりを体験しました。
参加した学生から「牛を触ったことが無かった」「柿の選別が難しい」という感想がありました。農産物が生き物の恵みであることを再認識できた貴重な体験でした。



