2025.12.12

学生起業家が「GSEA世界学生起業家アワード京都大会」にて審査員特別賞を受賞!~熱い想いが審査員の心を動かし、急遽の特別表彰へ~

2025年12月3日(水)、世界学生起業家アワード「GSEA(Global Student Entrepreneur Awards)」の京都地区大会が、共創施設「QUESTION」(京都市中京区)で開催されました。
本大会には、6名の学生起業家が出場し、本学発ベンチャーである株式会社SOI代表取締役の熊田裕介さん(経済学部4年次)が、見事「審査員特別賞」を受賞しました。なお、今大会における唯一の私立大学からの受賞者でした。

GSEA世界学生起業家アワードとは

世界各国で開催される学生起業家のためのコンテストです。単なるビジネスモデルの優劣だけでなく、起業家個人の「アントレプレナーシップ(起業家精神)」や「なぜやるのか(Why)」という動機・熱意を重視して審査が行われるのが特徴です。
応募資格は、事業を半年以上継続しており、売上500ドル以上、または投資・支援による調達額が1,000ドル以上あることなどが条件です。また、代表権を持つ創業者(支配株主)である学生本人のみがエントリー可能です。
当日の審査は、主催であるEO Kyoto(※)のメンバーを中心に、現役の起業家・経営者の視点で行われました。

(※)EO Kyotoとは EO(Entrepreneurs’ Organization:起業家機構)は、1987年に米国で設立された、年商100万ドルを超える企業の起業家による世界的ネットワークです。EO Kyotoは、その京都支部(チャプター)にあたります。

GSEA世界学生起業家アワード京都大会

「誰もが働くことを通じて認め合える社会」を目指して

熊田さんは、「就労継続支援A型事業所と企業をつなぐ協同組合プラットフォーム事業」についてプレゼンテーションを行いました。 昨今の報酬単価改定により、多くの障がい者が解雇されている現状や、自身の家族の原体験に触れ、「働けるのに働けない社会を終わらせたい」と熱く訴えました。その切実な姿勢はビジネスの枠を超え、会場の深い共感を呼びました。

審査員の心を動かし、急遽「特別賞」を新設

審査の結果、熊田さんのビジネスに対する真摯な姿勢と、社会課題解決への強い情熱が高く評価されました。その熱意に応える形で、当初の予定にはなかった「審査員特別賞」が急遽設けられ、授与されることとなりました。 審査員からは「ビジネスとしての拡がりには工夫が必要だが、その行動力こそが日本を変える」といった激励の言葉が贈られました。

「誰もが働くことを通じて認め合える社会」と いうビジョンを熱く語る熊田さん

受賞者コメント:熊田 裕介さん

「まさか特別に賞をご用意いただけるとは思っておらず、驚くと同時に大変光栄です。今回のピッチを通じて、ビジネスとして磨き上げるべき課題も明確になりました。いただいたエールを胸に、今後もこの事業課題に真摯に向き合い、必ず成功させたいと思います。」

「審査員特別賞」を受け、受賞の喜びを語る熊田さん
受賞者および審査員による集合写真
(前列左から3番目が熊田さん)