2025.12.05

11月26日(水)生命科学セミナーを開催しました

11月26日(水)、生命科学セミナーを開催しました。今回は、先端生命科学科の三嶋 雄一郎教授および本橋 健教授を講師にお迎えし、
それぞれ「止まったリボソームの止まらない研究」、「工夫しながら研究を楽しもう!〜研究の過程で見つけた様々な工夫〜」
と題した講演を行っていただきました。
当日は、教員、大学院生、学部生を含む多くの参加者が聴講し、活発な質疑応答や討論が行われ、大変有意義な時間となりました。
セミナーに参加した大学院生の近藤匠さんは、「脊椎動物のゲノムで最も多く存在するC2H2-ZFドメイン上でリボソームが停滞しやすいという点は、非常に印象的でした。このドメインの多様化には明確なメリットがある一方で、リボソーム停滞によって何らかの均衡や制御機構が保たれていると考えることもできるので、今後の詳細な解析が興味深いと思いました。」と感想を語りました。
また、大学院生の中野翔斗さんは、「研究では時間やコストが大きな課題です。今回のセミナーでは、制限酵素部位に依存しないSLiCE法など、効率化につながる様々な手法が紹介されました。日常の気づきを研究に結びつける発想力に強く刺激を受けました。問題を発見し、改善策を追求する力は、研究のみならず社会人として成長するためにも不可欠だと実感しました。」と振り返りました。
今回のセミナーを通して、先端的な研究内容に触れるとともに、参加者の探究心をさらに深める貴重な機会となりました。