2025年11月23日につくば国際会議場で全国学生養蜂サミット2025が開催されました。中学校・高等学校や大学の授業やクラブ活動でミツバチを飼育する「養蜂」を行っている学校があり、その数は年々増加しています。ミツバチを通して生態系や自然の大切さを学ぶだけでなく、ハチミツをとって新たな商品を開発したり、自然保護活動や地域社会と連携したり、海外への支援活動を行うなど、各校独自のアイデアと工夫で様々な活動を展開しています。

全国学生養蜂サミットは、養蜂活動を通じて得た知識や経験を広く全国の学生と共有し、課題解決のヒントを得るとともに、新たなチャレンジへのきっかけにしたいと、2014年に第1回大会が名古屋学院大学で開催されました。2025年の第6回目は21校の参加がありました。本学からはみつばち同好会BoooN!!!と生命科学部高橋研究室の学生が参加しました。京都産業大学生態系サービス研究センター、千葉商科大学CUCサポート、長坂養蜂場(株)、山田養蜂場(株)が後援を行いました。

集合写真
今回は、各校の代表が登壇して活動内容を紹介する口頭発表、リモートで活動を紹介するショート動画、交流会会場の展示ブースでは、ポスター・展示発表やはちみつを品評会が開催されました。本学のみつばち同好会BoooN!!!は、展示部門で最優秀賞を受賞しました。参加した4年次の吉田新さんは「学生養蜂サミットへの参加は今回が初めてで、最初は発表への不安もありましたが、全国の学生たちが温かく迎えてくれ、すぐに緊張がほぐれました。他校の活動はどれも新鮮で、自分たちにはない視点や工夫に驚かされました。発表を通じて、自分の言葉で活動を説明する大切さを実感し、大きな自信にもつながりました。ミツバチをきっかけに広がるつながりの力を強く感じ、これからの活動への意欲がさらに高まりました。」と感想を述べました。また、本学から実行員として参加した生命科学部高橋純一准教授は「全国から集まる多様な学校の取り組みを支え、つなぐ役目を担うなかで、学校養蜂が研究だけでなく、教育現場でも定着しつつあることを強く感じています。学生たちが養蜂を通じて学校、地域、社会とつながり、年々成長していく姿を見ることは、教員である私たちにとっても大きな励みであり、この活動を続けてきて本当に良かったと感じます。」とコメントしました。

発表の様子
表彰
口頭発表部門
最優秀賞:安田学園高等学校、
優秀賞:明海大学、多治見西高等学校
展示部門
最優秀賞:京都産業大学
優秀賞:大阪府立豊中高等学校能勢分校、日本工業大学駒場中学高等学校
特別賞:かえつ有明中学高等学校

表彰を受ける本学学生
はちみつ品評部門:
最優秀賞:日本大学
優秀賞:聖学院中学校高等学校、広島県立世羅高等学校、羽田国際高等学校
特別賞:明海大学
ショート動画部門:
最優秀賞:かえつ有明中学高等学校
参加21校(順不同):
多治見西高等学校、栃木県立栃木農業高等学校、宮城学院女子大学、千葉商科大学、京都産業大学、北海道留辺蘂高等学校、大阪府立豊中高等学校能勢分校、安田学園高等学校、聖心女子学院、大妻嵐山中学校高等学校、明海大学、かえつ有明中学・高等学校、北九州市立大学、聖学院中学校高等学校、日本工業大学駒場中学高等学校、静岡雙葉高等学校、広島県立世羅高等学校、日本大学、羽田国際高等学校、明治大学、市立札幌大通高等学校
実行委員:
高橋純一(京都産業大学)、藤瀬淳(相愛高等学校)、小島直樹(安田学園高等学校)、芳賀和子(日本工業大学駒場中学高等学校)、若宮健(東京科学大学)、高橋智(大妻嵐山中学校高等学校)
審査委員
口頭発表部門:藤瀬淳(相愛高等学校)、若宮健(東京科学大学)
展示部門:黒澤和(長坂養蜂場(株))、藤原愛弓(石巻専修大学)
はちみつ品評部門:大久保ひとみ(Au Bon Miel)、河村千影((一社)日本はちみつマイスター協会)
ショート動画部門:加藤学(山田養蜂場(株))