2025.10.23

クライオ電子顕微鏡「Glacios 2」設置完了—“見えないものを見る”研究が始動

最先端の構造解析研究を推進する新拠点へ

本学では、2025年4月に導入を発表したThermo Fisher Scientific社製 クライオ電子顕微鏡「Glacios™ 2 Cryo-TEM」の設置を完了しました。本装置は、第6研究室棟1階に設置され、安定した温度・振動環境のもとで稼働しています。

クライオ電子顕微鏡は、生体分子を極低温下で観察し、自然な状態の立体構造を高精度に解析できる装置で、生命科学分野における基礎研究から医薬品開発まで幅広く活用されています。

2025年10月10日には、メーカー技術者の立ち会いのもと据付および性能試験(System Acceptance Test)を実施し、すべての項目で仕様を満たすことを確認しました。
この導入により、本学は最先端の構造解析研究を自らの拠点で推進できる環境を整えました。
京都府内でクライオ電子顕微鏡を備えるのは、京都大学と本学の2大学のみであり、私立大学としては極めて先進的な研究基盤となります。

今後は、生命科学部およびタンパク質動態研究所を中心に、研究をさらに推進するとともに、他大学や民間企業を含む外部機関にも広く活用いただける環境を整え、生命科学分野の研究発展に貢献していきます。

導入されたクライオ電子顕微鏡「Glacios 2」

操作室で解析を行う様子

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