2025.07.17

情報教育に関する高大意見交換研究会を実施しました

2025年7月3日(木)に、京都府私立中学高等学校情報科研究会が本学情報理工学部(14号館)にて開催され、情報理工学部・理学部の教員も参加して、情報教育や情報入試に関する高校-大学間の意見交換研究会を実施しました。

研究会では、高校と大学それぞれの立場からの話題提供を行い、相互に質疑・ディスカッションを進めました。高校では、教科「情報」の新学習指導要領カリキュラムへの完全移行が済み、全ての高校生がプログラミングやデータサイエンスの基礎を学んだうえで大学に入学する時代が始まりました。これに伴い、大学入学共通テストにも「情報Ⅰ」が新設され、本学を含めこれまで少数の大学が先駆的に行ってきた「情報」科目の入試個別試験実施の流れも、本格的に広まり始めています。このような変革期におけるプログラミング教育や情報入試、数理・データサイエンス教育のあり方からAIの教育活用についてまで、高校・大学それぞれの取り組みや考えが、熱心に交わされました。

本研究会は、高校・大学がそれぞれの教育の現状や課題を共有し、今後の連携を共に考える試みの出発点として、大変貴重な機会となりました。

高校からの話題提供
大学からの話題提供

  

研究会後には、本学大学院先端情報学研究科が進める大学・高専機能強化支援事業により、新しく増強されたデジタルものづくり工房ファブスペースや、情報技術と人間生活のより良い融合を目指す近未来スマートハウスΞHome(くすぃーほーむ)など、14号館内にある情報理工学部の施設見学を実施しました。高校の先生方にも興味が尽きない楽しい時間を過ごして頂き、和やかに親睦を深めることができました。

  

施設見学を楽しむ参加者
ΞHomeの研究紹介

研究会概要

京都府私立中学高等学校情報科研究会 2025年度(令和7年度)夏季研究会

研究会サイトをご覧ください)

テーマ

「プログラミング必修化と大学入試、そして大学教育のこれから」

意見交換内容

  • 高校の情報Ⅰにおけるプログラミング必修化による高校生の状況
  • 大学の個別入試における情報Ⅰについて
  • 情報Ⅱ等の上位科目でのプログラミング
  • 大学入学までに高校生に求めたい内容

会次第

1.開会あいさつ

2.高校側からの話題提供・質疑応答

  話題提供者:

   同志社中学校・高等学校 情報科 鈴木潤 教諭

   東山中学・高等学校 情報科 高畑祐輔 教諭

3.大学側からの話題提供・質疑応答

  話題提供者:

   情報理工学部 奥田次郎 教授・吉村正義 教授

   理学部 牛瀧文宏 教授・山田修司 教授

4.まとめ

5.閉会あいさつ

  ※研究会後、情報理工学部(14号館)施設見学