京都産業大学 経営学部では、学生が企画から制作までを手がける、「CMプロジェクト」を毎年実施しています。本学が創立60周年を迎える2025年度のテーマは『「60」 と 「LINE」 で伝える大学生活!』。「LINE」と「60」という2つのキーワードを必ず取り入れることをルールに1分間のCMを制作します。参加学生はこれらの条件をもとに、専門家の指導を受けながら、自由な発想で動画制作に挑戦しています。
学生ライター 現代社会学部3年次 町野 航汰
今年度は、9チーム・47人の学生が7月2日(水)の完成動画発表会に向けて準備を進めています。今年度のルールである「LINE」は本学が包括連携協定を結んでいるソフトバンク株式会社からの課題提供、「60」は京都産業大学の創立60周年を記念したキーワードです。
全4回で構成された全体ミーティングも、本取材日の6月11日が最終回となり、いよいよ大詰めを迎えました。各チームは撮影を終え、編集作業を行っています。序盤では、映像ディレクターのシャンソン氏による編集テクニックの講義が実施されました。
動画は音で繋げ
シャンソン氏は動画を形づくる要素である「画」と「音」を取り上げ、撮影素材やテロップだけでは感情面を表現するには不十分であると説明されました。動画は、1つ1つの要素が組み合わさって完成するものであり、「視聴者が理解しにくい内容であれば、テロップやナレーションを、感情面の表現が足りなければBGMを付け加えると良い」といった実践的なテクニックが紹介されました。
講義後は各チームでグループワークが行われ、シャンソン氏からチーム内での問題や、編集に関してのアドバイスを受けながら動画制作に取り組みました。
終盤ではシャンソン氏による各チームのインタビュー撮影が行われました。インタビューは質問形式で進められ、「動画はどのような内容か」「ルールの『60』と『LINE』をどう使ったか」、「印象に残っていることや苦労した点」などの質問が投げかけられ、学生は笑顔で答えていました。
参加した学生からは「最初、堅苦しいプロジェクトだと思っていたけど、実際は授業とは違う学生主体の楽しいものだった。ここでしかできない貴重な経験ができたことで、他の授業もやる気が出た」「映像制作は時間がかかるものだが、それを短い期間で作り上げないといけないという点で時間管理などのスキルが身に付きました」という声が聞かれました。
私も映像制作を専攻しているのですが、非常に実践的なスキルを身に付けられる素晴らしいプロジェクトだと感じました。各チームでそれぞれの個性があり、斬新なアイデアに触れることのできる良い機会となりました。映像の重要性は、今後ますます高まっていくと思います。そういったものを作り出すことができる力を身に付けたい学生は、注目のプロジェクトだと思いました。
すべてのミーティングも終わり、7月2日(水)には完成動画発表会が開催されます。各チームの作品が上映され、ゲスト審査員を迎えての審査も行われます。参加学生の努力の結晶をぜひ見に来てください。