令和4年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 英語教育科目

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

本年度は春・秋学期ともに全科目において「学生の成長実感」「興味・理解の伸び」「総合的な満足度」を重点テーマとし、今後のカリキュラム改善のための一資料とすることを目的に調査を実施した。必修英語カリキュラムの調査結果の概要としては、上記3項目に関して春学期・秋学期ともに全体的に高評価であったが、秋学期の方が全体的にやや高めの評価傾向が見られた。
詳しい内容を見てみると、第一に、習熟度別クラスの傾向としては、秋学期正規科目は、1年生科目に関しては、日本人・ネイティブ科目ともにクラスのレベルが上がるほど3項目に関しての評価が高い傾向があった。一方で、2年生科目では、日本人科目は基礎から中級はレベルが上がるほど3項目に関して評価が高いが、上級は基礎より高く初級・中級より低い結果であった。2年生ネイティブ科目は基礎、初級、中級、上級とレベルが上がるにつれて3項目の評価が低かった。これら2年正規科目の傾向(特に上級が低い点)はこれまでに見られない傾向であり、今後注視していく必要がある。
第二に、選択科目に関しては、春学期・秋学期ともに必修科目と比べても比較的高い評価を得ることができている。選択科目は履修者自らの興味・関心に従って履修する科目であるため、意欲的に取り組む学生が多いと思われる。これらの結果から総合的に考えると、本年度の春学期・秋学期を通して、学生からは英語科目全体的に一定の評価を得ていることが分かった。

2. 学部独自のFD活動についての報告

(1)公開授業とワークショップ

  1. 公開授業:
    公開授業は設定していないが、教員間で随時見学を行っている。

(2)その他研修会等

必修英語カリキュラム独自の研修会を実施した。概要は以下の通りである。

  1. 日本人基礎クラス研修会(新年度に向けての研修会)
    日時:令和5年2月20日(月)10:30-12:00 zoomで開催
    参加者:専任1名、実学英語講師(新任)1名、非常勤講師9名 [計11名]
    内容:新年度の教科書、シラバス、試験、評価等について
  2. 日本人TOEICクラス研修会(新年度に向けての研修会)
    日時:令和5年2月20日(月)13:00-17:00 zoomで開催
    参加者:専任3名、実学英語講師(新任含む)17名、非常勤講師5名 [計25名]
    内容:カリキュラム・シラバスのポイントについて確認・質疑応答、実践報告、グループごとに教科書を使用してのミニ模擬授業
  3. ネイティブクラス研修会(新年度に向けての研修会)
    日時:令和5年2月20日(月)9:00-17:00 対面(午前)とzoom(午後)で開催
    参加者:専任4名(新任含む)、実学英語講師(新任含む)19名、非常勤講師(新任含む)5名 [計28名]
    内容:新任教員への説明、カリキュラム等説明、オックスフォード大学出版からのゲストスピーカーによるテキスト使用方法の説明、研究内容や指導法に関する発表

3. 総括

(1)1と2において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

学生のレベルに合わせたカリキュラム運営が学生から一定の評価を得ていること。担当教員が研修会等で積極的に参加、意見交換を行うことを通して常によりよい授業を目指す教師力があること。

(2)1と2において確認された改善すべき点

引き続き学生にとってより効果的なカリキュラムとなるよう検討していく必要がある。

4. 次年度に向けての取り組み

全科目において学習成果実感調査を実施することで学習成果を注視していく。また、担当教員対象の研修会も引き続き実施する。
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