令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」 英語教育科目

「学習成果実感調査」についての分析結果

必修英語全科目(正規、再履修、選択)、全レベル(基礎、初級、中級、上級)、全クラスにおいて調査を実施した。全体の実施率は約88%、実施クラスでの回答率は約63%であった。調査項目のうち、重点テーマである学生の「成長実感」「興味・理解の伸び」「総合的な満足度」の3項目に関して結果を確認した。
まず、平均を、直近の対面授業時の調査である2019年度秋学期の結果(ただし正規基礎と初級のみの調査)と比較したが、正規基礎・初級に関してはあまり差が認められなかった。一方で、正規中・上級クラスにおいては、3項目全てにおいて高い傾向が見られた。このことから、学生はほぼ全面オンライン授業となった本年度春学期の授業内容に、少なくとも対面授業時と同程度には満足していたと思われる。
今回の調査結果で特徴的だったことの一つは、日本人正規科目は、上記3項目の全てにおいて、クラスのレベルが上がるほど評価が高かった。オンライン授業は対面授業よりも学生の自主性が重要になると言われており、レベルの高い学生ほど意欲的に取り組んだのかもしれない。また別の特徴として、選択科目は日本人、ネーティブ科目ともに3項目の平均が正規、再履修科目よりも高かった。このことは、選択科目は、履修者が自らの興味・関心に従って履修する科目であり、よって学生が意欲的に取り組む傾向があったと思われる。
今回の結果をふまえて、オンライン授業でスタートする秋学期授業においても、学生の英語学習をしっかりとサポートしていきたい。

「学部独自のFD活動」についての成果報告

(1)公開授業とワークショップ
英語プログラムでは、日時、科目、担当教員を指定する形ではなく、各教員が授業見学を希望するクラスの担当教員と直接連絡を取り合い、見学するという形で常時行っている。春学期はほぼ全面オンライン授業となったことで、感染を心配せずにオンラインで見学できる利点をいかし、担当教員に授業見学の実施を周知した。一方で、この先対面授業となった場合は、感染防止の観点から、授業見学の実施は様子を見ながら慎重に判断したい。

(2)その他研修会等
・日本人TOEIC科目、Zoomによる担当者懇談会の実施
4月30日(金)20-21時にTOEIC科目コーディネーターである増田氏主催で、任意参加による担当者Zoom懇談会を実施し、授業に関する意見交換、情報交換、相談等を行った。オンライン授業となり、先生方と大学で直接会って話す機会が減ったため、このような機会を設けた。今後も必要に応じて実施していく予定である。

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