令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 英語教育科目
1.「学習成果実感調査」についての分析結果
本年度は春・秋学期ともに全科目において「学生の成長実感」「興味・理解の伸び」「総合的な満足度」を重点テーマとし、今後のカリキュラムの発展のための一資料とすることを目的に調査を実施した。必修英語カリキュラムの調査結果の概要としては、上記3項目に関して春学期より秋学期の方が全体的にやや高めの評価傾向が見られた。詳しい内容を見てみると、第一に、習熟度別クラスの傾向としては、秋学期日本人正規科目は、1年生科目に関しては春学期・秋学期ともにクラスのレベルが上がるほど3項目に関しての評価が高かった。一方で、2年生科目では、春学期は1年生と同様の傾向であったが、秋学期に関しては中級よりも初級の方が高い評価であった。第二に、選択科目に関しては、春学期・秋学期ともに必修英語科目と比べても比較的高い評価を得ることができている。最後に、学年、クラスレベル、担当者(日本人・ネーティブ)別平均で問題のある評価(極端に低い)は特に見られなかった。これらの結果から総合的に考えると、本年度の春学期・秋学期を通して、オンライン授業・対面授業に関わらず学生からは英語科目全体的に一定の評価を得ていることが分かった。
2.「ワークショップ」についての報告
その他研究会等
必修英語カリキュラム独自の研修会をオンラインで実施した。概要は以下の通りである。
①日本人基礎クラス研修会(新年度に向けての研修会)
日時 | 令和4年2月21日(月)10:30~12:00 Zoomで開催 |
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参加者 | 専任1名、実学英語講師(新任)1名、非常勤講師11名 〔計13名〕 |
内容 | 新年度の教科書、シラバス、試験、評価等について *研修会の内容は動画でも配信した(欠席者用) |
②日本人TOEICクラス研修会(新年度に向けての研修会)
日時 | 令和4年2月21日(月)13:00~17:00 Zoomで開催 |
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参加者 | 専任3名、実学英語講師(新任含む)19名、非常勤講師4名〔計26名〕 |
内容 | *事前にカリキュラムおよびシラバスに関する説明動画を配信 TOEIC IPオンラインテスト総括、カリキュラム運用のポイント、レベル別実践報告 (指導内容および方法の共有)、来年度用新テキストを用いてのミニ模擬授業(グループ) |
③ネイティブクラス研修会(新年度に向けての研修会)
日時 | 令和4年2月21日(月)9:00~17:15 Zoomで開催 |
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参加者 | 専任2名、実学英語講師21名(新任含む)、非常勤講師4名 〔計27名〕 |
内容 | 新任教員への説明、カリキュラム等概要説明、研究内容や指導法に関する発表 *欠席者には後日別途研修を実施予定 |
(その他)Zoomによる「TOEIC科目オンライン座談会」を、TOEIC科目コーディネーターである増田准教授主催で2回実施した。コロナ禍で先生方と大学で直接会って話す機会が減ったため、このような機会を設けた。
1回目
日時 | 令和3年4月30日(金)20:00~21:00 |
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対象者 | 日本人TOEICクラス担当者(自由参加) |
内容 | 授業全般に関する意見交換等 |
2回目
日時 | 令和3年9月14日(火)10:00~11:00 |
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対象者 | 日本人TOEICクラス担当者(自由参加) |
内容 | 授業全般に関する意見交換等 |
3. 総括
(1)1と2において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所
学生のレベルに合わせたカリキュラム運営が学生から一定の評価を得ていること。また、オンラインでの研修・意見交換会を積極的に実施すること等、流動的な状況に柔軟に対応する担当教員の英語指導に対する熱意と能力。
(2)1と2において確認された改善すべき点
引き続き学生にとってより効果的なカリキュラムとなるよう検討していく必要がある。
4.次年度に向けての取り組み
今年度同様、全科目において学習成果実感調査を実施することで学習成果を注視していく。また、担当教員対象の研修会等も引き続き実施する。