京都産業大学 卒業生の声

文化学部

株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル

福本 宏樹さん

2019年 文化学部 京都文化学科 卒業

Keywords観光、文化、インバウンド

実践的な英語力が磨かれた文化学部特有の授業

私は今、海外にある自社の旅行会社を通じて、インバウンド向けのツアーを企画・提案する部署にいます。担当エリアは欧米やオーストラリアが中心。旅行者のリクエストに沿って、日本国内の観光スポットやホテルをセレクトし、ツアーとして提案するのが主な仕事です。
仕事上、取引先と英語でメールをやりとりすることはもちろん、旅行のツアー日程表を作るのも、直接会った時に話す言語も、全て英語。さまざまな場面で大学時代に学んだ英語が役立っていると実感します。特に、私がいた京都文化学科の英語コミュニケーションコースは、高校までのような文法を丁寧に学ぶ英語学習とは違い、英語で京都文化の実習をしたり、海外の方に向けたプレゼンテーションをしたりする授業が多かったのです。こうした学びの中で今の仕事に生きる実践的な英語力を磨くことができたように思います。

文化を追い続けて得た学びが、今の自分の土台に

特に印象に残っている海外異文化研修では、3カ月間カナダのカムループスという山間の街へ。「文化とは何か」を考える転換点になりました。現地では日本との違いよりも、共通点に気付くことの方が多く、言語や風習、土地柄など、いろんな側面から文化そのものについて考える日々でした。
卒業論文でも「文化について」という広いテーマに挑戦しました。文化は国ごとに異なっているものと思われがちですが、例えば「日本文化」といっても地域によってさまざまな違いがあるし、性別や個々によって感じ方や捉え方も千差万別です。つまり、文化とは、そこで暮らす人たちの考え方と行動に由来するものではないか。それが、最終的に自分の中で出した結論でした。

だからこそ、今の仕事で海外のお客さまと話す際には、あえて「文化」という言葉を使わずに、お話をするようにしています。京都で暮らす人たちがどんな考え方で行動しているのか。そこにある建物がどういう経緯でその形になったのか。その姿を率直に、ありのままに伝えていくことで、より深く日本や京都の魅力を理解してもらえるのではないかと思っています。

株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル

在学生へのMessage

せっかく大学で学ぶのだから、面白がって勉強に取り組んでほしいです。勉強を面白くするコツはいろいろありますが、特に効果的なのは「学びのテーマを決める」こと。私の場合は、2年次の頃から「文化とは何か」を軸に勉強をしようと考えました。どんな授業もこのテーマにひも付けて考えると、先生のあらゆる話が「文化」につながり、面白く聞こえてきます。もちろん就職活動の面接でも堂々と学んできたことが言える。「テーマを決める」は、かなり使えるコツではないかと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

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