近代西洋哲学と仏教・インド哲学の邂逅:ニーチェとショーペンハウアーを中心に
| 報告者 | 志賀 浄邦(龍谷大学文学部 教授/世界問題研究所 客員研究員) |
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| 開催場所 | 龍谷大学大宮キャンパス 東黌2階202ゼミ室 |
| 開催日時 | 2026年1月20日(火)15:00~17:35 |
研究会概要
世界問題研究所では、令和8年1月20日(月)に本年度第7回の定例研究会を実施した。講師として世界問題研究所客員研究員である龍谷大学文学部教授の志賀 浄邦 先生をお迎えし、「近代西洋哲学と仏教・インド哲学の邂逅:ニーチェとショーペンハウアーを中心に」と題してご講演をいただいた。
志賀教授のご専門は仏教学・インド哲学であるが、同時にそれらの近代世界への影響についても関心をお持ちである。今回のご報告は、その一環として、とくにショーペンハウアーにおける仏教受容に焦点をあわせたご研究をご紹介くださった。ご報告では、仏教学・インド哲学に関する該博な知見に基づきつつ、ショーペンハウアーの見解が批判的かつ多面的に検討された。
ご報告によれば、ショーペンハウアーにおけるインド哲学・仏教の受容は、キリスト教との緊張関係の中で進んだ。そのさいショーペンハウアーは、仏教、ウパニシャッド、ヴェーダーンダ哲学を自らの体系の支柱として取り込むことで、インド思想を理論資源とする近代西洋哲学の再構築を試みたのであった。ここには、広範な問題意識に立脚したある種の「世界哲学」のプロトタイプをも見出すことができる。
ご報告では、このような東西の哲学に関する該博な知見と深淵な考察が披露され、その後の討論でも活発な意見交換がなされた。志賀先生のご協力とご配慮にあらためて感謝申し上げる。
なお今回の研究会は、志賀先生の格別のご高配により、龍谷大学大宮キャンパスを研究会の会場として拝借するとともに、龍谷ミュージアムの見学も実施した。貴重な仏像等に間近にふれる貴重な機会となった。豊かな学びの機会をご提供いただいたことについて、参加者一同、心から御礼申し上げる。