上海社会科学院 国際シンポジウム

開催場所 京都産業大学 上賀茂総合研究館1F会議室およびオンライン(Zoom)
開催日時 2021年12月18日(土)10:00~12:45

国際シンポジウム概要

世界問題研究所は2021年12月18日(土)に、本学の交流協定機関である上海社会科学院と共同で「新しい時代のソーシャル・ガバナンス」をテーマとする国際シンポジウムを開催した。 第4次産業革命に伴い、ビッグデータやAI(人工知能)といったこれまでと次元の違う技術進歩が人類社会に大きな影響を与えるとともに、ソーシャル・ガバナンスの問題をもたらしている。世界問題研究所は2020年度よりこれらの時代変化を勘案しながら「科学技術の発展と人類社会の変化」をテーマに掲げ、文理融合という視点から新しいアプローチを試み、様々な研究活動を行ってきた。今回の国際シンポジウムは、以上の研究テーマを視座としながら、ビッグデータをはじめとする新しい技術革新が進められている中で、国際社会における新技術等に対する社会的ガバナンス、そして科学技術と人類社会の関係をどのように考えるべきか、国際的な共同研究を進める第一歩となる。
国際シンポジウムでは、久保秀雄法学部准教授(世界問題研究所)と陶希東研究員(上海社会科学院社会学研究所)がそれぞれ「近未来の社会とガバナンス~ネオ社会進化論の観点から~」と「上海基層社会のソーシャル・ガバナンス~特徴と趨勢~」を題とする基調講演を行った。久保秀雄准教授の報告では、ネオ社会進化論の観点から日本の科学技術基本計画であるSociety5.0についての分析が行われた。また陶希東研究員からは、AIを活用した上海基層社会のソーシャル・ガバナンス・イノベーションについて多くの事例が紹介され、上海基層社会のソーシャル・ガバナンスの歴史について説明があった。
なお、冒頭では本学の黒坂光学長、川合全弘世界問題研究所長と上海社会科学院の王玉梅党副書記長にご挨拶いただいた。シンポジウム後は情報理工学部荻野准教授と世界問題研究所員等とで引き続き本件テーマに関するディスカッションを行った。

『新しい時代のソーシャル・ガバナンス』

司会 劉 阿明(上海社会科学院 東南アジア研究センター主任・研究員)
中谷 真憲(京都産業大学世界問題研究所員、法学部教授)
開会挨拶 黒坂 光(京都産業大学長、生命科学部教授)
川合 全弘(京都産業大学世界問題研究所長、法学部教授)
王 玉梅(上海社会科学院 党副書記長・研究員)
基調講演1 「近未来の社会とガバナンス〜ネオ社会進化論の観点から〜」
久保 秀雄(京都産業大学世界問題研究所員、法学部准教授)
基調講演2 「上海基層社会のソーシャル・ガバナンス~特徴と趨勢~」
陶 希東(上海社会科学院社会学研究所研究員)
パネリスト 川合 全弘(京都産業大学世界問題研究所長、法学部教授)
岩本 誠吾(京都産業大学世界問題研究所所長代理、法学部教授)
耳野 健二(京都産業大学世界問題研究所員、現代社会学部教授)
中谷 真憲(京都産業大学世界問題研究所員、法学部教授) ※兼 司会
志賀 浄邦(京都産業大学世界問題研究所員、文化学部教授)
久保 秀雄(京都産業大学世界問題研究所員、法学部准教授)
荻野 晃大(京都産業大学情報理工学部准教授)
陶 希東(上海社会科学院社会学研究所研究員)
彭 峰(上海社会科学院 法学研究所研究員)
張 虎祥(上海社会科学院 社会学研究所准研究員)
薛 哲林(上海社会科学院 政治学研究所准研究員)
閉会挨拶 程 福財(上海社会科学院 国際合作処長・研究員)
岩本 誠吾(京都産業大学世界問題研究所 所長代理、法学部教授)
逐次通訳 岑 智偉(京都産業大学世界問題研究所員、経済学部教授)

*研究員=教授、准研究員=准教授

本学 黒坂学長の挨拶
本学 久保准教授の基調講演
上海社会科学院 陶希東研究員の基調講演(左側、奥から2人目)
記念撮影
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