華東師範大学意見交換会—人材移動と国際人的資本形成について

開催場所 京都産業大学 第二研究室棟 会議室
開催日時 2017年4月25日(火)12:00~13:00

意見交換概要

華東師範大学より代表団6名が来学され、世界問題研究所と意見交換会を行った。意見交換は、中国における人口構造の問題と、京都と上海の観光政策について行われた。
中谷真憲教授(法学部・世界問題研究所員)は、中国の人口構造が、女性が少なく男性が多いという状況を指摘し、それについての認識を中国側に問うた。代表団は、中国でもそれは大問題であるとの認識があるものの具体的な解決策が出てこない、と答えた。
中谷教授は続いて、京都の観光政策に基づいた上海への提言を行った。京都はリピーターが多いのに対し、上海はリピーターが少ないことを指摘し、その原因を上海の「行き過ぎた開発」に求めた。京都では文化財が多く数日では周りきれないことに加え、長屋に宿泊するなどの「体験型」観光が外国人に人気となっている。上海には素晴らしい観光地がたくさんあるが、開発の過程で古いものを壊してしまった。しかし、残存する中国の古民家などの観光資源を生かせば、リピーターが増加し、さらなる振興が見込めるのではないかと話した。李教授(経済学部)は、改革初期の段階では開発に重きが置かれ古いものを壊してしまったと同様の認識を示しつつ、現在では文化保護へと政府も方針転換していると話した。
華東師範大学からも中国における文化保護の重要性については同じ認識を持っているとの声もあり、人口・観光・開発・文化という側面から、有意義な意見交換が行われた。

華東師範大学代表団

  • 方 平(華東師範大学副学長・教授)
  • 施国踊(華東師範大学人事処長・教授)
  • 馮学鋼(華東師範大学経済および管理学部副主任・教授)
  • 段純剛(華東師範大学信息学院常務副院長・教授)
  • 田 陽(華東師範大学化学および分子工程学院教授)
  • 張雨晗(華東師範大学国際交流処プログラム主管)
意見交換会の様子
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