社会安全・警察学研究所 4月研究会(RISTEXプロジェクト関連)

3月研究会に引き続き、児童虐待事案をめぐる警察と児童相談所との連携上の課題についてお話をきくため、4月28日、大阪弁護士会所属、岩佐嘉彦弁護士をお招きした。岩佐弁護士は大阪を中心に長年、児童虐待案件について取り組まれ、児童相談所や関係機関のスーパーバイザーを務められているほか、厚生労働省の児童虐待防止対策のあり方に関する専門委員会委員もされている。
本研究会では、「児童虐待における関係機関の対応の在り方の実情と課題(児童相談所と警察との関係を中心として)」と題して、発表していただいた。
岩佐弁護士からは、児童相談所の実情(ばらつき)、「面前DV通告」(件数の激増、DVケース家庭における児童への直接の虐待の存在)、協同面接と事実確認面接、刑事手続段階における子ども支援のあり方、などについて説明があった。
研究会には研究所所員、警察関係者が参加し、児童相談所と警察との関係の実際とあり方(行政警察的場面と司法警察的場面における児童相談所側の考え、理屈での切り分けと実際との違いなど)を中心に、活発な討議がなされた。
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