研究テーマ
位相幾何学
高校生に向けた研究内容の紹介
位相幾何学という分野の中の変換群論を中心に、その周辺まで含めて研究しています。高等学校で学ぶ図形は平面や空間内の目の前に見える図形でしたが、目に見えない3次元を超える高い次元の図形を主に扱います。特に私は、n次元の球面からm次元の球面への、ある種の対称性を保つ対応にどのようなものがあるかを研究しています。それ以外にも学校種や教科を超えた数学教育のあり方の研究も行い、小中高の先生方に還元しております。
ゼミナール/研究室のテーマ
数学と音楽
音楽には、数学の言葉を用いることで、うまく説明できるところが意外に多くあります。研究室では、関連する書物を読むことで、そういった目で音楽を見直すことからはじめ、卒業課題では、簡単な作曲をして、数学の目で音楽の分析をします。
※特別研究とは、4年間の学びをもとに各自が研究テーマを設定し、教員の指導を受けて研究を深め、卒業研究としてまとめるもので、理学部での4年間の集大成となる重要な授業です。
ゼミ/卒業研究の紹介
最近よく取り上げている、組み合わせ幾何学の内容から紹介しましょう。4つの正方形を辺で繋いだ形をテトロミノといい、全部で5種類あります。
テトロミノをを5つずつ使って、10×10の正方形を作ることができるでしょうか?できれば方法を示し、できないなら、できないことを証明する。
こんなことをゼミではやっています。とはいえ、扱う内容については受難に対応しており、学生からの要求に応じて「数学と音楽」といった内容でゼミを開講したこともあります。
プロフィール
兵庫県の出身で、今も神戸市に住んでいます。数年前から、YouTubeの番組に読んでいただくことがあり、大学入学共通テストの数学についての話題や数学ネタなどを語っています。私の名前で検索いただいくと出てきます。また最近、インスタグラムを始めました。大学のイベントや授業の様子、さらに数学や数学教育の話題などをあげています。こちらは「京都産業大学理学部長」で出てきます。よろしければご覧ください。
高校生へのメッセージ
大学を選ぶ時におすすめすることを3つ。(1)受験しようと考えている大学の学部の講義科目をチェックしましょう。シラバスも見ましょう。ウェッブサイトで辿れます。そして色々比べましょう。(2)必ずオープンキャンパスに行って、学生や教員と話をして、自分に合っているかを肌で感じてください。(3)私立大学を受験するなら、大学の財務状況も調べてみましょう。たとえば支出を見ることで、大学の経営方針(何に金をかけているか)が見えることがあります。