三好 博之

MIYOSHI HIROYUKI
理学部 数理科学科 教授
学位
博士(理学)
専門分野
理論コンピュータ科学、圏論、数理論理、計算の哲学

研究テーマ

圏論・理論計算機科学・数理論理学・計算の哲学

高校生に向けた研究内容の紹介

圏論の中でも特に高次元の圏論に関心があり、役に立つという意味では、高次元圏の計算機科学への応用について研究をしていました。最近は応用圏論という分野が盛んになり、元々は純粋に圏論的関心から私が構成した圏論的構造が、まったく異なる視点から確率・統計で有用であることが見いだされたりしています。その一方で長年「計算の哲学」という研究プロジェクトも他の哲学者の方々と共同で進めています。

ゼミナール/研究室のテーマ

情報・計算の数理とそこから生まれる新しい数学

情報・計算のための数理的基盤について研究します。主に使用する数学は数理論理学と圏論です。またそこから生まれる新しい数学が代数・幾何・解析といった他の数学の分野や物理学にも新しい視点を与えており、それらについても研究します。


※特別研究とは、4年間の学びをもとに各自が研究テーマを設定し、教員の指導を受けて研究を深め、卒業研究としてまとめるもので、理学部での4年間の集大成となる重要な授業です。

ゼミ/卒業研究の紹介

学部の特別研究では圏論の基礎的な内容を学びます。大学院では圏論と数理論理学や理論計算機科学との関係をテーマにすることが多いです。最近は応用圏論という分野が盛んになっており、特に量子情報や機械学習・人工知能などとの関連も色々研究されるようになってきていますので、その辺りでできることを学生と一緒に考えています。

プロフィール

小学校・中学・高校・大学とすべて公立の共学で過ごしました。いままで周りの環境にずいぶん恵まれてきたと思います。興味のあることは今も昔も多いのですがどれも広く浅くという感じです。数学を選んだのにはあまり積極的な理由はなかったように思いますが、圏論は自ら興味を持って選んだように思います。当時は日本でやっている人がほとんどおらず苦労しました。今はネット経由で専門的な情報も得られるので便利になりました。

高校生へのメッセージ

高校生だと将来具体的にやりたいことが定まっていない方も多いと思いますが、今後は専門性の高い職業の需要が高まると予想されます。そのことを気にかけるかどうかも自由ではありますが、貴重な10代をなるべく楽しく過ごしてください。