勝股 審也

KATSUMATA SHINYA
理学部 数理科学科 教授
学位
Doctor of Philosophy
専門分野
プログラミング言語の意味論、計算の理論

研究テーマ

コンピュータの数学

高校生に向けた研究内容の紹介

スマホやパソコン、自動車、飛行機など、現在の社会を支える多くの機器はコンピュータによって制御されています。こうしたコンピュータやシステムの挙動を数学的に表現する方法を研究しています。こうした表現は、コンピュータやシステムの挙動にバグがないことを証明する可能性を開き、社会を支える機器の安全性に貢献する重要な基盤技術です。

ゼミナール/研究室のテーマ

プログラミング言語及びシステムの数学的モデル

特別研究では、プログラミング言語やシステムの数理的・論理学的モデルに関する文献を読むことを予定しています。これにより、プログラムやシステムの挙動の正しさを数学的に確立できることを見ていきます。また、こうしたモデルの構成に用いられる数学(領域理論、圏論、余代数など)についても学びます。


※特別研究とは、4年間の学びをもとに各自が研究テーマを設定し、教員の指導を受けて研究を深め、卒業研究としてまとめるもので、理学部での4年間の集大成となる重要な授業です。

ゼミ/卒業研究の紹介

現在のゼミではプログラミング言語を数学の中で作る方法について学んでいます。プログラムがどうやって動いているか、不思議に思った方はいらっしゃると思います。その不思議を、実際にプログラミング言語を数学という強力な言葉で定義し、動作の様子を表現することで、ときほぐしていきます。

プロフィール

小学校の時に両親に買い与えられたパソコンをきっかけに、コンピュータがどのようにして動くのかに強い興味を覚えました。中学生・高校生のときはその根源がハードウェアにあると考え、電子工作を独習しました。大学に入り「ラムダ計算」というコンピュータの数学に出会い、大きな衝撃を受けて方向転換をし、現在に至ります。

高校生へのメッセージ

コンピュータの数学では、自由さと簡潔さを尊ぶ数学の価値観のもとで、技術や流行に不易なコンピュータの本質について思いを巡らせることができます。コンピュータやアルゴリズムに興味をお持ちでしたら、計算機科学について学んでみませんか。