
小山 治
KOYAMA OSAMU
全学共通教育センター 特定任用教員(准教授)
- 学位
- 修士(教育学)
- 専門分野
- 高等教育学、教育社会学
研究テーマ
大学教育の職業的レリバンス(意義・有効性)
高校生に向けた研究内容の紹介
私は、社会調査(質問紙調査や聞きとり調査)のデータに基づきながら、大学時代のどのような学習経験が就職活動や卒業後の職業生活で有効なのかという問いを明らかにすることに取り組んでいます。私の研究は、どのような大学生活を過ごせば就職活動や仕事で成果を出せるのかという疑問に答えるという点で個人にとって意義があります。また、専門分野の学びを過小評価している大学自体や職業社会に対して警鐘を鳴らすという点で社会全体にとっても意義があります。
ゼミ/卒業研究の紹介
キャリア実習(職場体験型)という仕事を経験して単位を取得できる科目等を担当しています。授業以外では、大学で学ぶアカデミック・スキルを活かして懸賞論文に挑戦する学生の学習支援をしています。他大学の学生を含めて受賞者を複数輩出してきました。
プロフィール
学生時代は授業にほとんど頼らず、大学図書館をフル活用した独学や先輩等と議論しながら学びました。大学教育研究によると、大学の授業を受けること自体は学習成果を上げることとほとんど関連がありません。それよりも授業外で試行錯誤して自分で学んだことの方が身になります。今から振り返ると、私はこうした学びの仕方を学生のときから実行していました。
高校生へのメッセージ
大学という場所は、社会現象や自然現象について「ああでもない、こうでもない」と議論することができるところです。私は社会学をバックボーンとした大学教育研究をしていますが、社会学は特に「常識」を疑うということを重視します。「常識」を鵜呑みして思考停止するのではなく、それをあえて疑い別の考え方・方向性を模索することこそ、大学の使命の一つです。