中道 晶香

NAKAMICHI AKIKA
共通教育推進機構 教授
学位
博士(理学)
専門分野
宇宙論、理論天文学

研究テーマ

ゆらぎの起源と動力学

高校生に向けた研究内容の紹介

自然界には1/f ゆらぎと呼ばれるゆらぎが存在します。そよ風や炎、心臓の鼓動、人間の脳内の電場や磁場、地球の地震や太陽の日震、太陽フレア爆発の時系列、人の声や音楽などさまざまな現象に見られます。このゆらぎの起源として普遍的な物理を提案し、地球や太陽、ブラックホールの準固有振動など多様な天体について検証を進めています。

ゼミ/卒業研究の紹介

理学部物理科学科4年生の特別研究を担当しています。特別研究の内容は、各学生が興味を持つテーマを選び、理論的に研究しています。特別研究で世界の地震の統計について研究していた学生は、卒業後に原子力プラントの耐震設計に関する仕事をしていますので、特別研究で頑張っていたことが社会に直接役立っています。また、楽器を演奏する学生は、さまざまな音のゆらぎを解析しました。

プロフィール

子供の頃に天の川を見て、なぜ星たちが川のように集まっているのか、その不思議さが印象に残りました。中学生からは、自然現象を物理法則で説明できることに魅了され、相対性理論や素粒子論に関する本を読んでいました。星を眺めることは今も好きですし、全国のプラネタリウムを見に行くことも趣味です。土曜夜に神山天文台の天体観望会をときどき担当していますが、天体解説をしながら、実は自分も楽しんでいます。

高校生へのメッセージ

興味があったり、楽しいと感じる気持ちを大切にしてほしいです。興味があることを追求している時は、時間を忘れて夢中になれます。そのために努力して頑張ることができるはずです。あきらめずに続けることも重要です。皆さんが興味のあることを見つけて、それを追求していくことを応援しています。