研究テーマ
政治学、中国の政治
高校生に向けた研究内容の紹介
中国における近代的な国家の建設、あるいはその難しさについて考えています。近代以前から最も変わりにくいと考えられる農村について歴史資料や現地調査に基づいて検討したり、近代国家の特徴である民主主義やナショナリズムの中国でのあり方について知識人の文章などから考えたりしてきました。習近平政権や米中対立などの現状分析にも関心があります。
ゼミナール/研究室のテーマ
国際政治
国際政治や日本の外交に関する本を全員に割り当てて何冊か読み、個別の発表を行うのが基本パターンです。過去のゼミ論文のテーマには、日本の外交、歴史認識問題、アイデンティティなどから、米中関係や「帝国」の歴史までさまざまなものがあります。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミのテーマは国際政治です。国際政治学の基礎や理論から、ロシア・ウクライナ戦争や米中対立など現在進行形の国際政治のトピックまで、本や論文を幅広く読みながら検討しています。毎回、本や論文の内容を学生の皆さんに報告してもらい、それに基づいて疑問点などを出し合って内容を深めています。
プロフィール
大阪の堺で生まれ、2歳から石川の金沢で育ち、大学に入るために京都に来ました。大学院生のときに中国の北京・上海に留学し、その後大阪の枚方を経て、今はまた京都に住んでいます。京都に戻ってきてから、アメリカのサンフランシスコの近くにも住む機会がありました。その結果、話し言葉としては、金沢弁、標準語、関西弁、および中国語、英語、を使ってきたことになりますが、どれも正確には話せません。
高校生へのメッセージ
三国志などを愛読し、高校に入ったころは大学で中国の古代史を勉強するつもりでした。高校時代に冷戦終結という国際政治の大変動を目にして、政治学へ関心が移りました。大学の政治学の授業で現代の中国を歴史的視点から読み解く話を聞いて面白く感じ、中国の政治をテーマにしました。自分に合った面白いテーマはどこに転がっているか分かりません。政治学に興味はあるが何から始めたらよいか分からないという人がいたら、最初の一冊としてジョージ・オーウェルの『一九八四年』という小説を読むことをおすすめします。