佐藤 誠

SATO MAKOTO
法学部 教授
学位
博士(法学)
専門分野
会社法(コーポレートガバナンス)

研究テーマ

結合企業を中心とするガバナンス、コンプライアンス、ファイナンスの研究

高校生に向けた研究内容の紹介

私たちの生活に株式会社は密接に関係しています。特に巨大な株式会社の活動は、経済社会全体に大きな影響を与えます。株式会社の経営者がルールを守りつつ、効率的に会社を経営しているかをチェックするシステムをコーポレートガバナンスと言います。ガバナンスのあり方は技術の発展にともない、大きく変化しつつあります。AI等の技術革新にともなう社会の変化に会社法も常に対応しつづけなければなりませんが、同時に、会社法全体を貫く体系的視点をも欠かせません。
私の研究は、会社法を中心に、企業の経営効率を高めると同時にステイクホルダー間の利害を公正に調整できるよう会社法の理念を実務において実現できるような会社法理論の構築をめざしています。
これらの研究を通じて、企業の経営効率を高めると同時に、企業不祥事によって大きな損害を被る被害者が生じることを未然に防ぐことができると考えます。

ゼミナール/研究室のテーマ

会社法事例演習

ゼミ生が考える事業を目的とする株式会社をバーチャルに設立し、ゼミ生はその経営者や株主、債権者、取引相手、企業買収者などの役割を演じながら、各自に割り当てられた当事者の視点から事例問題の解決に取り組みます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、「会社法事例演習」として、会社法に関する事例問題を5~6人のグループに分かれて討論し、PowerPointのスライドを使ってプレゼンしてもらいます。講義で学んだ知識を元に、実際の事件をモデルにした事案を検討することで、株式会社の運営について具体的なイメージをもつことができます。将来、企業で働いたり、自ら会社を起業する上で、知っておくべき知識が身につきます。

プロフィール

出身は温泉で有名な大分県の別府市です。大学~大学院は九州大学で学びました。2000年4月から京都産業大学に勤務しています。趣味は珈琲と読書、puzzleやクイズも好きです。家では保護猫2匹とくつろぐ時間が癒やしです。

高校生へのメッセージ

実際の社会では、様々なトラブルが発生します。その解決方法に決まった正解はありません。トラブルの元になっている問題を発見し、より適切だと思われる解決をどのように導くかが問われます。そこでは法律のルールは重要な鍵となります。法律のルールを理解した上で、実際のトラブル解決に活用できる論理的な考え方を身に付けてください。