
研究テーマ
民事訴訟法・司法制度論・不動産境界問題
高校生に向けた研究内容の紹介
民事訴訟法については上訴制限、上訴審の審理のあり方について研究してきました。隣接する課題としてADR(裁判外紛争解決制度)について手続の特色に応じたあり方の研究をしております。最近では、その成果を社会還元すべく、各種ADRの運営へのアドバイス、研修などを実施しています。
ゼミナール/研究室のテーマ
民事手続法
民法などの実体法は権利や義務について定めていますが、これを実現するための手続きがないと権利はただの「絵に描いた餅」になってしまいます。餅を食べる(権利を実現する)ためにはどのような手続きが必要なのか、それを勉強するのが民事手続法です。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミでは絵に描いた餅を食べる方法を学びます。
絵に描いた餅というのは、民法などに書かれた権利のことです。
物を買った人は商品を受け取る権利がある、売った人は代金をもらう権利がある、ということになっていますが、相手が約束を守らなかった場合、どうやってそれを手にすることができるかがわからなければ、権利はただの絵に描いた餅に終わります。じっさいに手に入れるためのいろいろな約束事(手続)を勉強するゼミです。理屈だけではなく、実際のところどうなのか?についても知ることができるように工夫しています。
プロフィール
兵庫県姫路市生まれです。親の転勤で東京の小学校を卒業しました。中学から慶應義塾で学び、大学では裁判官を目指していましたが、修士課程在学中に指導教授のすすめでドイツに留学したのを機に転じました。
川崎市市民オンブズマン専門調査員として行政に対する苦情調査を担当した後、平成国際大学法学部、香川大学香川大学愛媛大学連合法務研究科(四国ロースクール)を経て、平成22年に京都産業大学法務研究科に移り、4月から法学部教授となりました。
高校生へのメッセージ
大学というところはある分野を学ぶために必要な科目が体系的に整備されています。その中からさらに自分のために必要な科目を選んで、計画的に学んでいかなければいけません。主体的に、積極的に大学を活用して学ぶことが期待されています。それができれば、社会に出たあと、周囲と協力しながら問題を解決できる人に成長することができると思います。一緒に楽しく学びましょう。