
北川 雅敏
KITAGAWA MASATOSHI
法学部 教授
- 学位
- 京都大学博士(法学)
- 専門分野
- 地方自治、自治体経営、公共政策(地域産業政策)
研究テーマ
持続可能な自治体経営(行政改革)、地域産業政策
高校生に向けた研究内容の紹介
最近「行政改革」という言葉を聞く機会が少なくなっているように思いますが、自治体の経営状況は決して良くありません。お金に余裕は無く、何より人材が不足しています。持続可能な自治体経営をしていくには、どのようなリソースを、どう使っていかなければならないのかについて研究しています。また、地域も維持していかなければなりません。グローバル競争が激しくなる中、地域(住民・企業)はどのように稼ぎ、食べていくのか?地域の産業政策について考えています。
ゼミ/卒業研究の紹介
私は県職員として行政実務の現場に33年いました。ゼミは自治体の管理職が若手職員にOJT(On the Job Training)で政策立案をさせるというイメージで進めていきます。公共政策の理論も学びますが、フィールドリサーチやプレゼンテーションを通じてみなさんが将来公務員(民間企業でも同じだと思いますが)になった時に求められる能力も身につけていただきます。自律的なゼミ運営を目指していますのでみんなでワイワイガヤガヤ楽しくやっていきます。
プロフィール
生まれも育ちも三重県、仕事も三重県(庁)でした。県職員歴のうち3分の1は産業政策に従事していました。公務員でありながら「営業マン」のようなお仕事です。詳しくは授業でまたお話しします。休日はサイクリングに行っています。目的地は美味しいパン屋さんやお菓子屋さん、美術館ということもあります。楽器はできませんがジャズを聴くのが大好きですので年間20本以上ライブに通っています。美味しい店やライブの情報をお待ちしています!
高校生へのメッセージ
2023年の日本の1人あたり名目GDPは3万3849ドルとなり、OECD加盟国中22位に後退しました。人口減少社会に突入した我が国は、人が減り、経済力も衰退しています。他方、高齢化が急速に進み、近年、自然災害も増えています。こうした厳しい状況にあって、自治体が対応しなければならない行政ニーズは複雑・多様化しています。地方公務員の仕事は一般にイメージされているような暇で楽なものではありません。しかし、行政にしかできないこと、行政だからできることがたくさんあります。公務員志望の方もそうでない方も公共(政策)の世界を一緒に覗いてみませんか?