山本 宣之

YAMAMOTO NOBUYUKI
法学部 教授
学位
法学修士
専門分野
民法

研究テーマ

民法

高校生に向けた研究内容の紹介

民法は、いわゆる六法の1つに含まれる基本的な法律で、人と人(会社など法人を含む)の法律関係について定めています。その中の財産法とよばれる領域は、契約、所有権、損害賠償、担保などを担当しています。この財産法は約120年ぶり(!)の2017年に大改正され、それまで課題とされてきた点の多くが解決されました。しかし、大改正で大幅に条文が変わった結果、新しい課題もみえてきました。そうした課題の解決を探ることが、研究テーマの1つです。

ゼミナール/研究室のテーマ

3人が関係する民法

3人が関係する事例を手がかりに、民法を学習します。契約の売主と買主、損害賠償の加害者と被害者のように2人の関係が法律問題の基本ですが、3人が関係する時の言い分や利害の調整は簡単ではありません。民法はどう対処しているのか、その解決は妥当なのかを検討し、民法の考え方や問題を探ります。

ゼミ/卒業研究の紹介

3人が関係するケースについて、民法の法律問題を検討しています。民法のケースは、当事者2人が基本です(契約では売主と買主など、不法行為では加害者と被害者)。2人の関係は、どっちを保護すればよいかという、単純な話になるおそれもあります。しかし、ABCの3人のケースでは、「AB」「BC」「CA」の3通りの関係や、「ABC」全体の関係も考えられます。民法はこれらの関係を、どのようにバランスよく・矛盾なく解決できている・いないかを検討し、自分のバランス力や判断力の向上を目指しています。

プロフィール

ある程度の生活をしたという意味で住んだことのある地域は5か所、住んだことのある家は(改築も含めて)14戸、目的地として(通過だけではなく)行ったことのある都道府県は34か所。

高校生へのメッセージ

受験勉強も、大学入学も、大学卒業も、就職も、どれもゴールではありません。すべて自分の人生全体を(できれば周りの人の人生も)豊かにするための手段です。そういう長い視点でよく見て・よく考えて・判断することが大切です。