
安田 豊
YASUDA YUTAKA
情報理工学部 情報理工学科 准教授
- 学位
- 博士(工学)
- 専門分野
- コンピュータネットワーク
研究テーマ
分散処理・ネットワークアーキテクチャ・情報入試
高校生に向けた研究内容の紹介
2012年頃から立ち上がった SDN(Software Defined Network)と呼ばれるアプローチ(あるいは技術セット)は、ネットワークインフラとしてはごく普通のものになりました。私は(たとえばIoTなどと呼ばれるような)分散処理と、それらが発生させる大量のパケットを効率良く処理するための技術に焦点を当てています。それらは今後の社会インフラ(5G、SmartCity、自動運転など)の主要な部品になるものです。
ゼミナール/研究室のテーマ
新しいネットワークシステムの設計
今、地球全体に散在するネットワークユーザが吐き出す大量のデータを、ネットワーク接続された大量のコンピュータを使って処理する手法が急速に発展しています。この研究室ではこれを裏側で支える新しいネットワーク技術について研究しています。最近ではOpenFlow による新しいネットワーク運用支援ツールの設計・試作などを行っています。
ゼミ/卒業研究の紹介
学生でいる間に先端技術に直接携われる可能性が高い、という意味で情報系はあなた方の数年を燃やすに値する専門領域だと強く思います。私はネットワークインフラ領域、例えばSDN(特にP4)に集中していますが、そこでも学部四年で大変に興味深い領域に関われるところまで充分到達できます。実際の産業の現場で挑戦していることに直結することを扱い、卒業してすぐにそこに飛び込んで成果を出している卒業生が幾らもいます。この分野に関わらず、飛び込んで学ぶ甲斐があります。
プロフィール
子供のころから何かを作ったり壊したりするのが好きでした。特に新しいもの。その延長で、ときどきITスタートアップの創業者やエンジニアに取材して一般メディア( gihyo.jp など)に寄稿しています。<br>
なお、本学理学部計算機科学科卒業生です。
高校生へのメッセージ
私は高校・大学の頃に(マイクロプロセッサを使った)コンピュータ製品の市場が立ち上がり、それをベースとした新しい技術が自分たちの生活を日々、変えて行くのを当事者(ユーザおよび開発者)として見ました。この時期のワクワク感が、私の科学や技術に関する感覚の骨となりました。いまも計算機科学・情報技術は世界を書き変え続けています。あなたのワクワク感が最大化される方向に精一杯自分を進めることを強く勧めます。