研究テーマ
進化的アルゴリズム、ニューラルネット、ファジィ理論に関する研究
高校生に向けた研究内容の紹介
生物の進化の過程に着想を得て考案された「進化的アルゴリズム」、ヒトの脳の情報処理をモデル化した「ニューラルネット」、あいまいな情報でもヒトと同じように処理できる「ファジィ理論」に関する研究を行っています。
ゼミナール/研究室のテーマ
計算知能手法とその応用に関する研究
「計算知能手法」とは人工知能を実現するための手法の一種です。あいまいさを含んだ情報でもコンピュータが扱えるようにする「ファジィ理論」、ヒトの脳の情報処理プロセスを模した「ニューラルネットワーク」、生物の進化の過程を模した「進化的アルゴリズム」などの手法を研究しています。また、これらの手法をAIゲーム競技に応用する試みも行っています。
ゼミ/卒業研究の紹介
進化的アルゴリズムは最適化問題の解法の1つです。人工知能の学習の多くは最適化問題のため、進化計算アルゴリズムは人工知能の学習手法として利用されています。進化的アルゴリズムには様々な種類があるのですが、いずれにも長所と短所があり、万能なアルゴリズムはまだありません。研究室では、各アルゴリズムの長所と短所を調べてその原因を考え、短所をなくして長所を伸ばす改良方法を研究しています。
プロフィール
大学4年生だったときの卒業研究で、あいまいさを含んだデータでも学習できるニューラルネットを研究していました。この卒業研究がきっかけとなり、現在の研究分野に強く興味を持つようになりました。大学卒業後は民間企業に入社しましたが、その後に博士の学位を取得して、2004年に本学に着任しました。当時は工学部情報通信工学科でしたが、コンピュータ理工学部を経て現在に至ります。
高校生へのメッセージ
今では大学のことを入学前に知りやすくなりました。大学のホームページやデジタルパンフレットで開講科目や教員の研究を簡単に調べられます。入学後に「そんなカリキュラムとは知らなかった」ということがないように、よく調べて下さい。入学後の学業に明確な目的・目標を持って、大学や学部を選ぶことが大切と思います。