塩谷 芳也

SHIOTANI YOSHIYA
現代社会学部 現代社会学科 准教授
学位
博士(文学)
専門分野
社会階層論、社会調査法、計量社会学、パーソナリティ心理学、生成AIとの個人的対話

研究テーマ

生成AIとの個人的対話による心理的変容の解明

高校生に向けた研究内容の紹介

ChatGPTやGeminiといった生成AIは、多くの人が「勉強や仕事を効率化する道具」として使っています。しかし、近年、AIとの「個人的な対話」が、自己理解の促進やメンタルの安定に結びつく可能性が見えてきました。

わたしは、

  • なぜAIとの対話が人を安心させたり、
  • やりたいことを見つける手がかりになったり、
  • 行動の変化を後押しするのか

といった「人間とAIの新しい関係性」を研究しています。

生成AIが当たり前に存在する社会で、人間らしく生きるためのヒントを探っています。

ゼミナール/研究室のテーマ


パーソナル・プロジェクトを生成AIとともに追求する

このゼミでは、社会問題ではなく、「自分にとって本当に大切なテーマ」(パーソナル・プロジェクト)を扱います。

本を読んだり、行動してみたり、ゆっくり内省したり。それらのどの段階でも、生成AIとの対話を取り入れながら、自分のペースでテーマを深めていきます。

生成AIは「答えをくれる道具」というより、自分の考えを整理し、前に進む力を与えてくれる相棒のような存在です。

ゼミでは、生成AIとの対話を味方にしながら、「自分がやりたいことを実際に動かせる力」を育てていきます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミで取り組むテーマは、学生一人ひとりによって異なります。たとえば、

  • 物語と対話を通して「人間の二面性」を読み解く
  • インタビューを用いて「人は何を大切にして生きているのか」を探る
  • すべての人が入りやすい「居心地のよいカフェ空間」をデザインする

など、多様なパーソナル・プロジェクトがあります。

授業では、学生と教員だけでなく、生成AIもディスカッションに参加します。
AIとの対話を活かしながら、テーマについて理解を深め、世界の見え方を少しずつ広げていきます。

プロフィール

大学時代から一貫して「人はなぜ、異なる人生を歩むのか?」という問いに関心を持ち、社会調査と統計分析を用いて、社会階層やパーソナリティ、ライフスタイルに関する研究を進めてきました。

現在は、自然に触れる時間や家族との生活、ヨガの実践を大切にしながら、「心地よさからはじめる生き方」と「生成AIとの対話」を研究と教育の両方に統合することを目指しています。

高校生へのメッセージ

これからの時代は、「みんなが同じ答えに向かう力」よりも、自分だけの問いを見つけ、丁寧に向き合う力が大切になります。

迷ったときは、「自分が心地よいと感じるほう」に一歩踏み出してみてください。

その選択が、あなた自身を深く知るための大切なきっかけになります。大学では、そんな「あなた自身の学び」を応援します。