
木原 麻子
KIHARA ASAKO
現代社会学部 現代社会学科 准教授
- 学位
- 修士(国際関係学)
- 専門分野
- キャリア開発、課題解決型授業実践(PBL)、キャリアカウンセリング
研究テーマ
大学におけるキャリア教育・課題解決型教育の実践
高校生に向けた研究内容の紹介
雇用や労働を取り巻く環境が大きく変化する現代、人はどのように職業人生を自らの力で構築し、歩んでいくかということが新たな課題となっています。自律的なキャリアを形成するためにどのような力が必要なのか、その力をどう育てていくのかなどについて、さまざまなキャリアの理論をもとに実践的な教育方法を研究しています。
ゼミナール/研究室のテーマ
多様な生き方働き方を考えるキャリア開発プロジェクト
多くの大学生にとって、大学は社会に出る一歩手前の時期。このゼミは「学ぶ」と「働く」をつなぐ場として、社会で活躍する多くの人と出会い、自らもチームで多様な経験を積む中で自分らしい生き方や働き方を探索します。さまざまな方へのインタビュープロジェクトや徳島県での関係人口創出プロジェクトなどに取り組んでいます。
ゼミ/卒業研究の紹介
実践とリーダーシップ育成を重視するプロジェクト演習を担当。
木原ゼミでは、主に2つのプロジェクトに取り組んでいます。
1.「徳島県牟岐(むぎ)町の関係人口創出プロジェクト」
牟岐町は太平洋に面する小さな町で、ゼミ生が特産品のゆず関連商品を京都で販売するなど町の魅力を発信し続けています。
2.「La vitaプロジェクト」
「La vita」はイタリア語で「人生」。さまざまな人にインタビューをして、生活史や経歴を記事にし、人への理解を深めます。取材力や執筆力も身につけていきます。
ゼミで過ごす時間を、自分の得意なこと、長所を存分に伸ばす時間にしてください。運営はすべてゼミ生が主体となって行い、積極性や主体性、多様な人と関わる力を身につけていきます。
プロフィール
大学院を卒業後京都府に入庁し、公務員として仕事人生をスタート。産業振興やまちづくり支援などに携わったのち、縁あって民間のベンチャー企業支援会社に転職しました。産学連携プロジェクトや多くのベンチャー・中小企業の相談業務に従事する中で、やがて「働くこと」が人の人生と社会全体にとってとても大きなことであることに気づき、キャリア支援の仕事に進みます。多様な環境で多くの人と仕事を経験してきたおかげで異なる分野の人同士をつなぐことが得意になりました。人生は縁や運に彩られ形作られていくのだなぁと実感しています。進路選択を前にした学生さんには「その時々の縁をチャンスを大切に」が口癖。京都出身。無類の猫好きです。
高校生へのメッセージ
「キャリア」と聞いてどんな事を思い浮かべるでしょうか。就職活動をイメージする人も多いと思います。でも、皆さんのキャリアは社会に出たあとも、その長い人生を通じて日々積み重ねられていきます。そう言われると「じゃあキャリアを間違いなくしっかりと積んでいかなければならない」「失敗のないようにしないといけない」などと不安になるかもしれません。しかしある人は言います。「自分の将来を今決めるよりも、積極的にチャンスを模索しながら、オープンマインドでいるほうがずっとよい」と。だから大学では日々の研究はもちろん、課外活動や旅、恋愛、冒険などたくさんのことにチャレンジして、想定外の人生を楽しめる「根っこ」を作ってほしいと思います。好奇心と楽観性を友として。