研究テーマ
文化人類学、ベトナム地域研究
高校生に向けた研究内容の紹介
ベトナムの村落の住民自治活動について、フィールドワークに基づいて研究しています。村のなかの問題を村の人たちが解決しようとするときの議論や、その背景にある価値観に注目することで、村で暮らすということを村の人たちがどのように理解しているのかについて「住民の視点」から明らかにすることをめざしています。日本とは違う社会の地域コミュニティのありかたを知ることは、日本の地域社会の特徴を理解するうえでも役に立ちます。
ゼミナール/研究室のテーマ
ベトナムの農村でのフィールドワークを通した地域課題の発見
ベトナムの農村で現地調査を実施し、インタビューなどを通して地域の人々の願いを知るとともに、現地の課題を解決するための活動を地域の人々とともに考えていきます。これまで「子供たちの夢」「農水産物の生産・流通の現場」「高齢者ケア」などについて調査してきました。現地での文化・スポーツ交流も実施しています。
ゼミ/卒業研究の紹介
私が担当するプロジェクト演習では、夏休みにベトナムで約10日間の現地調査をおこないます。農村でのフィールドワークをベースに、現地の人たちといっしょにプロジェクトを立案し、実践しています。このような活動を通して、自由に考え、協働して行動する企画実行力が身につきます。卒業生は様々な分野で活躍しています。広告、金融、旅行、交通、教育、福祉、小売などの分野に就職する人が多いです。大学院進学者や、海外青年協力隊員もいます。
プロフィール
大学時代はワンダーフォゲル部に所属していました。1年のあいだで100日ぐらいは山登りや旅行をしていたと思います。卒業旅行では、韓国、中国、東南アジアを船や列車やバスで旅行し、そのなかでベトナムという国に出会いました。見知らぬ土地を旅したいという気持ちは、いまの研究活動にもつながっていると思います。
高校生へのメッセージ
大学生になったら、やりたいこと、できることを見つけて、遠慮せずに手を挙げるようにするといいと思います。やりたくないことをやらされるより、自分にできることを率先して引き受けたほうが楽しいと思いますし、成果も出しやすいと思います。自分から手を挙げれば、きっとたくさんの人が協力してくれると思います。