
研究テーマ
水難・溺水事故防止のための水泳教育の在り方
高校生に向けた研究内容の紹介
世界では毎年30万人が溺水により死亡しています。とりわけ、1~4歳の死因の第4位、5~14歳の死因の第3位に溺水があげられていることからも、溺水は世界規模で解決すべき社会課題です。私はこれまで水難事故を想定した様々な検証を通して、溺水防止に役立てるための研究に取り組んできました。将来、社会を担うべき多くの若者が溺水により命を落とすことがないよう、これからも水泳教育の内容の充実をはかり、この課題の解決に貢献していきたいと考えています。
ゼミ/卒業研究の紹介
「ひと」が集まることで「まち」となり、そこに社会が形成されます。私たちのゼミでは「ひと」や「まち」にとって、体育やスポーツにはどのような意義があるのか、どのような役割が期待されるのかなどを考えます。具体的には、人間関係を構築するために必要な基本的なコミュニケーション・スキルを身に付け、それを活用して体育やスポーツに関するイベントを企画・運営し、その効果を検証することで私たちの社会生活を豊かにする体育・スポーツ文化の創造を目指します。
プロフィール
和歌山県生まれ、京都府育ちです。5歳から18歳まで、ここ洛北の地で生活していました。筑波大学体育専門学群卒業、筑波大学大学院人間総合科学研究科修了後、東京都内の私立中高一貫校で保健体育教師として勤務しましたが、生徒とかかわる中で「なぜこのような動きになるのか」「どのようにすれば改善できるのか」を深く理解したくて、京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科で生体行動科学を学びました。宮城県での9年間の生活を経て、40歳になる年に故郷に戻ってきました。
高校生へのメッセージ
大学は「知」の集積の場であり、創造の場です。それゆえに、キャンパスに足を一歩踏み入れれば、いたるところで個性豊かな先生と学生が自由闊達に議論を展開しています。私自身も学生時代に“学問的”奇人・変人との素敵な出会いに恵まれました。それにより、それまでの私の価値観は良い意味で壊され、物事を考えるための新たな視点を得ました。どうぞ皆さんも臆することなく、まだ見ぬ新しい世界、「学問」の扉を開けてみてください。