奥田 睦子

OKUDA MUTSUKO
現代社会学部 健康スポーツ社会学科 教授
学位
修士(文学)
専門分野
スポーツ社会学、アダプテッド・スポーツ論

研究テーマ

スポーツ社会学、スポーツが育む多様性を尊重する社会

高校生に向けた研究内容の紹介

スポーツ社会学を、専門としています。スポーツ社会学では、社会がスポーツにどのような影響を与えてきたのか、また、スポーツは社会にどのような影響を与える可能性があるのかを取り扱っています。また、それを踏まえて「スポーツが変われば社会が変わる」という視点から、スポーツを通じた障がいのある人の社会的包摂についての研究をしています。

次世代の地域社会を豊かにするアダプテッドスポーツの研究・実践-障がいのある人のスポーツからスポーツ文化を考える

アダプテッドスポーツは、障害のある方だけのものではありません。障害の有無にかかわらず、子どもから高齢者まで誰もが楽しめるもの。そんな魅力に着目し、ゼミではアダプテッドスポーツの理解・実践を通して、次世代の豊かな地域社会の在り方を探っています。
例えば、本学主催の地域密着型イベント「サタデージャンボリー」で行ったプロジェクト。学生はまず、アダプテッドスポーツを含めさまざまな大会にボランティアで参加し、バリアフリーを意識した会場設営から運営の仕方まで現場の知恵を学びました。それらの経験を基に誰もが楽しめるスポーツを複数考案し、スポーツブースを運営。障害の有無や年齢を問わず、全員が同じフィールドで同じように楽しめるイベントを実現しました。

ゼミナール/研究室のテーマ

障がいのある人のスポーツからスポーツ文化を考える

障がいのある人のスポーツに見られる創意工夫や活動のための課題は、我々にスポーツ文化の多様性や現代スポーツの闇に気付かせてくれます。ゼミでは、障がいのある人のスポーツに関連する文献を読んだり、共にスポーツを行ったりしながら「人はなぜスポーツに夢中になれるのか、その条件は何か」などについて考えていきます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、障がいのある人のスポーツ全般について多様な観点から知識を蓄えるために文献研究のみならず、障がいのある方と一緒にスポーツや運動遊びを行う体験等を行っています。また知識を知識として終わらせず、それを活かして大学が実施する地域の方々に向けの大学解放イベント(毎年2,000~3,000人が参加)の一部として、障がいの有無を問わない「わくわく運動まつり」をゼロから企画・運営します。ここでは、様々な交渉を通じて高いコミュニケーション能力が養われます。

プロフィール

田舎で育ち、中学から部活動三昧になるまでは毎日外で遊んでいたからか、自然の中で過ごすことが大好きです。特に、春はタケノコ堀や山菜採り、夏は川遊びや海釣り、冬はスキー・スノーボードによく行きます。その結果、一年中日焼けしています。 スポーツの根源には「遊び(プレイ)」があると言われていますが、平日は机上で「遊び(プレイ)」について頭で考え、休日は自分の体全体を使って「遊び(プレイ)」の実践をしています!

高校生へのメッセージ

新しいことにチャレンジする場合、経験不足から失敗するも多々あると思います。もちろん、取り返しのつかない失敗は避けなければなりませんが、全ての失敗を恐れて何もチャレンジしなければ、それ自体が取り返しのつかない失敗となってしまうかもしれません。取り返しのつかない失敗をしないための対策をとりつつ、新しいことにチャレンジして欲しいと思います。