
松島 佳子
MATSUSHIMA YOSHIKO
現代社会学部 健康スポーツ社会学科 教授
- 学位
- 修士(体育学)
- 専門分野
- スポーツ栄養学
研究テーマ
スポーツ栄養学・時間栄養学
高校生に向けた研究内容の紹介
アスリートにとって、食事は大切なトレーニングの一部です。運動パフォーマンスを高めるために、どのような食事が必要かを考えるのが「スポーツ栄養学」です。さらに、食事には生体リズムを整える働きもあります。自分の体内時計に合った食事タイミングや時刻を明らかにする「時間栄養学」の視点で、アスリートの食事摂取を考えることも重要です。何をどのタイミングで食べたらよいかがわかって、日常生活や試合で実践できると、スポーツをもっと楽しむことができます。
ゼミナール/研究室のテーマ
アスリートの競技力向上および健康の維持増進のための栄養・食事摂取法の検討
アスリートを対象に、食事調査や身体組成測定、生体リズム調査を実施し、その結果を解析します。また女性アスリートの月経に伴う体調変化と食事摂取に関する調査も行います。食事摂取と運動パフォーマンス、生体リズムに関連する文献を読みすすめながら、アスリートや運動を行う人の食習慣や生活習慣に関する課題の解決にむけて考察します。実際にアスリートの栄養サポートや健康教育なども体験します。
ゼミ/卒業研究の紹介
現在、運動部に所属し日々競技トレーニングを行っている学生や、過去にスポーツに取り組んだ学生が集まって、食事や生活リズムが競技パフォーマンスにどのような影響を与えるかを研究しています。具体的には、食事摂取状況や、生体リズム・睡眠などの調査をしたり、運動前に補食を摂取し、運動パフォーマンスがどのように変わるかを確かめたりします。学生は、自分自身のスポーツ競技に活かそうと、いろいろ工夫して研究に取り組んでいます。
プロフィール
愛知県岡崎市の出身です。岡崎市といえば、最近では人気ユーチューバーの拠点として知られていますが、YouTubeがない時代に岡崎で育った私としては、赤だし味噌の八丁味噌の産地であることを推したいです。大学進学で京都に住むまで、味噌汁のスタンダードは赤だしと思っていて、学食の味噌汁が毎日薄い色であることに衝撃を受けました。研究の専門分野はスポーツ栄養学ですが、食文化にも興味があって、関連の本をよく読み、家では、国内ご当地料理や各国の料理を作ります。
高校生へのメッセージ
私は朝起きるとまず、「今日は何を食べようか」と考えます。食いしん坊で、子どもの頃から食べることが好きでした。スポーツも好きで、アスリートの素晴らしいパフォーマンスを目にしたときに、この人の身体はどうなっているのか、何を食べたらこの身体ができるのかと疑問に思ったことがきっかけで、栄養学を学べる大学に進学しました。子どもの頃に持った興味や疑問を、大学での学びで深掘りしてみてはどうでしょうか。