淡路 靖弘

AWAJI YASUHIRO
現代社会学部 健康スポーツ社会学科 准教授
学位
経済学修士
専門分野
スポーツ障害、スポーツ障害予防、ラグビー

研究テーマ

スポーツ障害・外傷からのアスレチックリハビリテーション

高校生に向けた研究内容の紹介

学生の皆様の普段の生活の中でスポーツ活動は部活動などを通じて密接な関係があるかと思います。スポーツ活動での受傷は時には長期のリハビリテーションを必要とし、スポーツ活動の中止を余儀なくされてしまいます。スポーツ医学に関わる人は受傷者の早期競技復帰のために新しい術法、アスレチックリハビリテーションの研究を行っています。私の研究は受傷者がより早期に日常生活機能を回復し、スポーツ活動に復帰するためのアスレチックリハビリテーションを研究しています。

アスリートの早期の競技復帰を支援する技術を習得-スポーツ障害・外傷からのアスレチックリハビリテーション

スポーツの障害、けがを起点にリハビリテーションを学ぶ

スポーツ障害とは、スポーツによる負荷や疲労の蓄積で発症する障害をいい、スポーツ外傷は、転倒や衝突など明確な原因から起こるスポーツ中のけがをいいます。これらはどの競技でも発生する可能性があり、スポーツ障害・外傷や競技特性を理解しておくことは、有効な予防方法やリハビリテーションに直結します。
私のゼミではスポーツ障害・外傷を軸に、アスリートの早期復帰に効果的なリハビリテーション、テーピング方法を学びます。まずは解剖学の観点から筋肉・関節のしくみを理解。その上で学生は自分がテーマに選んだ障害・外傷について文献を精読・調査し、内容をまとめて発表します。テーピング実技では、スポーツ現場での実践を想定し、目標タイムを設定します。肩や肘、腰など各部位を素早く正確にテーピングできるようになるのが最終目標です。

プロやアマチュアを問わず、誰もがスポーツを楽しめる社会に

このゼミの大きな特長は、スポーツ現場でのフィールドワーク。社会人ラグビーチームやプロ野球球団の協力を得ながら実施しています。選手とアスレチックトレーナーによるリハビリテーションの様子など、プロの仕事を間近で見る貴重な機会となっています。
本来、スポーツとは楽しいものです。体の知識、さまざまなリスクや対処法に精通することでその人に応じた指導や助言ができ、誰もがスポーツの喜びを味わうことのできる社会にもつながるでしょう。机上の学びを現実にむすびつけ、スポーツ現場で働くという夢に近づいてほしいと思います。

ゼミナール/研究室のテーマ


スポーツ障害・外傷からのアスレチックリハビリテーション

スポーツをすることによりスポーツ障害・外傷は発生します。スポーツ活動レベル(競技者レベル、健康増進のためのスポーツ活動レベル)は異なっていたとしても受傷者は怪我によって継続的なスポーツ活動レベルは制限されてしまいます。本演習では種々のスポーツ障害・外傷及びアスレチックリハビリテーションの文献精読を進めつつ早期の競技復帰のためのアスレチックリハビリテーションを考察します。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミ活動では人体の動きに伴う筋肉の収縮、競技種目別に受傷頻度の高い部位の選別、受傷箇所に対するテーピング施術法、アスレチックリハビリテーションメニュー作成及び指導法などを研究しています。また学内のみならず、フィールドワークとしてプロスポーツチームにいき、実際プロスポーツ選手たちが行っているアスレチックリハビリテーションを見学するなど多様なゼミ活動を行っています。

プロフィール

大阪生まれ、大阪育ちの関西人です。学生時代はラグビー、野球などのスポーツ活動を行っていました。私自身はこれまでチームスポーツをしてきましたので、みんなと何かを行い、目標を成し遂げる活動が大好きです。この時に得られる達成感は何事にも代えられないと思っています。趣味は釣りです。休日の際には釣りに出かけタイ釣りに勤しんでおります。

高校生へのメッセージ

皆さんも幼少期から何かしらのスポーツを楽しんでこられたかと思います。時には挫折を味わい悔しい思いもしてきたかと思います。怪我によるスポーツ活動中止もその一つかと思います。しかしこの時がチャンスでもあります。この逆境の時には自身を見つめなおし、何が出来るのかを考え、更に成長する機会でもあります。この逆境を超えた先には成長した自分がいることを忘れないでください。