
研究テーマ
近代ロシア文学、ドストエフスキー、白系ロシア人、ロシア語教育
高校生に向けた研究内容の紹介
ロシアの作家F.M.ドストエフスキーの文学の研究を長期にわたって継続しています。2023年には単著『ドストエフスキー:エピソードの変容』を春風社から上梓しました。深刻な作品が多いと考えられがちなドストエフスキー文学の意外にコミカルな面は、作品を長年読み込んできたからこそ見えてきたものです。最近はカザフスタンやキルギスなど中央アジアのロシア語圏の国々によく行き、これらの地域でロシア文学研究を行っています。ほかにも、関西在住の亡命ロシア人の研究やロシア語教授法など、幅広いテーマを扱っています。
ゼミナール/研究室のテーマ
ロシアとロシア語圏の文学、思想、芸術
ゼミ/卒業研究の紹介
主に、ロシア文学を学ぶゼミです。これまでのところ、L.トルストイ、F. ドストエフスキー、I.ツルゲーネフ、N.ゴーゴリ、M.ブルガーコフなどの作品を扱う学生が多かったです。美術や音楽を専門に学ぶ学生も受け入れています。ソ連時代には優れた児童文学や絵本が多数書かれたので、絵本も少し読みます。ゼミ発表、レポート、卒業論文と順を追って指導し、質疑応答の方法や文章の書き方を学ぶことを通じて思考力を伸ばします。
プロフィール
神戸で生まれ育ち、大学は大阪で、現在は京都に住んでいるので、関西一円が故郷だと感じています。休日は、関西のあちこちにある美術館、博物館、その他の名所旧跡を日帰り旅行で訪れるのが趣味です。その一環で、港町神戸や阪神間に住んだ亡命ロシア人と関わりの深いところをごく自然に訪れるようになり、これが亡命ロシア人の研究に結実しました。この研究を通じて地元関西に貢献したいと望んでいます。
高校生へのメッセージ
若い皆さんはこれから様々な経験をすることができ、無限の可能性を秘めています。これから皆さんが夢を追いかけ、未来に向けて羽ばたいていくことのお手伝いを、大学という場で少しでもできるとよいと思っています。皆さんと一緒に勉強できる日を楽しみにしつつ、大学でお待ちしています。