堀川 諭

HORIKAWA SATOSHI
外国語学部 ヨーロッパ言語学科 教授
学位
博士(学術)
専門分野
情報保障論、メディア研究、ジャーナリズム論

研究テーマ

情報保障論、メディア研究

高校生に向けた研究内容の紹介

情報は誰に向けて出すかによって伝え方が変わります。小学生向けと社会人向けの情報では書かれ方がだいぶ違いますよね。ちなみに、マスメディアの特徴は不特定多数の人たちに同じ情報を発信していることです。一方で、世の中には情報が届きにくい人たちがいます。知的、視覚、聴覚などの障害者、高齢者、日本に住んでいるけれど日本語があまり理解できない人などです。そういう人たちは必要な情報が十分得られず、生活するうえで困難を抱えているケースがあります。そのような問題について考え、課題の解消を目指しています。

ゼミナール/研究室のテーマ

ニュースや社会問題の深層を探る

ゼミ/卒業研究の紹介

ニュースや社会問題の深層を探る

メディア・ニュースの世論形成力-一次情報に触れることで、 ニュースの真実を捉える

メディアの本質の一つは「切り取る」ことです。テレビや新聞、SNS、すべては限られた時間や枠の中で切り取られた情報を手軽に受け取るために発達した形態です。その前提の上で、ゼミでは、「切り取られる前の情報」に触れる学びを展開します。例えば「台湾人は親日的といわれるが本当か」「不登校はマイナスのイメージがあるが、プラスに転じた事例はないか」。常識を疑って一次情報に当たっていく。情報が切り取られる前後を見ることで、ニュースや世論の真の姿を捉えます。

プロフィール

慌ただしい中でも、ゆっくり散歩する時間を意識して確保するようにしています。ゆっくり歩いていると、普段見落としていたことに気づけることがよくあります。季節によって公園に咲いている花々が移ろっていること。花の姿は見えなくても通りに香りが満ち始めてきたこと。また、早朝の散歩の途中で、近所の理容室のおじさんがお店の前で気持ちよさそうに体操している様子を見て思わずほっこり、「よし、自分もがんばるぞ」と元気をもらうこともしばしばです。

高校生へのメッセージ

何かを知らないこと、できないことはまったく恥ずかしいことではありません。「知りたい」と思ったときに学び始めればいいのです。遅すぎるということは決してありません。僕は仕事をしながら、30代半ばで大学院の修士課程に入って研究を始め、博士課程は40代になってからでした。研究したいと思ったときに行動を起こしました。他人の生き方や常識にとらわれず、自分の心の声に注意深く耳を傾け、その声を大切にして力強く歩んでいってほしいです。