平塚 徹

HIRATSUKA TOHRU
外国語学部 ヨーロッパ言語学科 教授
学位
文学修士
専門分野
フランス語学、一般言語学

研究テーマ

事態表現の類型論的研究、その他

高校生に向けた研究内容の紹介

同じことでも言語が違うと異なる言い方をします。例えば、試験を受けることを「試験を与える」のような言い方をする言語もあります。明かりをつけることを「明かりを開く」のような言い方をする言語もあります。このような表現の仕方の違いを調査し、なぜそのような違いがあるのかということを研究しています。これは、例えばみなさんが学んでいる外国語でなぜそのような言い方をするのかを理解することにも役に立つでしょう。

ゼミナール/研究室のテーマ

フランス語

ゼミ/卒業研究の紹介

担当のゼミではフランス語をテーマにしています。学生はフランス語に関するテーマを選び、調査・研究した内容を授業で発表し、最後はレポートにまとめます。テーマは、フランス語の文法・語彙・表現などに関するもの、歌や漫画などのフランス語に関するもの、フランス語の地理的な違いに関するものなどフランス語に関するものであればなんでも構いません。自分の興味・関心のあるテーマについて誰にも負けないぐらい深く極めていくことができます。

プロフィール

私のことを関西出身だろうという人と、東京圏の出身だろうという人がいます。前者は東京圏から来ている人に多く、後者は関西の人に多いです。正解は関西出身ですが、なぜ、このようなことになるかと言うと、実は、私はニュータウン育ちで、私の言葉には関西弁と標準語が混じっているからです。この事例から、人は自分と異なる要素には敏感なのに、同じ要素には鈍感だということが分かります。と、まあ、こんな風にものごとを考えるのが好きな人間です。

高校生へのメッセージ

現代の世の中は変化がとても速くなっています。最新の情報や技術もすぐに古くなります。ですから、新しいものが出てきても、すぐにそれを理解し、対応できるような力が必要です。また、現代社会における課題は、従来の学問的な区分を越えた複合的な問題です。ですから、領域を越えてものごとを考えることができるようにならなければなりません。こういったことを考えながら、大学での勉強をしてもらいたいと思います。