フェルナンデス コボ C・V

FERNANDEZ-COBO CARLOS-VICENTE
外国語学部 ヨーロッパ言語学科 教授
学位
修士(比較文化)
専門分野
国際関係論専攻

研究テーマ

国際関係論、比較文化、ラテンアメリカ研究

高校生に向けた研究内容の紹介

テーマ:ミゲル・デ・ウナムーノと幸徳秋水の思想の比較研究。知的理論 研究の目的 ミゲル・デ・ウナムーノと幸徳秋水の思想の比較研究。両者の知識人の定義。 スペインと日本という異なる国で活動を展開した二人の知識人、ミゲル・デ・ウナムーノと幸徳秋水が、それぞれの国や時代の社会的・政治的問題に対して、これほどまでに類似した認識を持っていたことは、どう理解できるのでしょうか。 それは、世界情勢や時代状況の類似性によって、どこまで説明できるのでしょうか。 本研究の目的は、サラマンカ大学が所蔵するウナムーノの初期文献や、幸徳秋水については、収集したその他の文献を調査することによって、ハーバーマスやフーコーなどの知的理論に基づき、分析・解明することです。

ゼミナール/研究室のテーマ

Los derechos humanos en Latinoamérica.

ラテンアメリカの人権問題-世界に残る歴史的な問題を「自分事」としてとらえ国際社会で活躍する力に

1492年の新大陸発見以降、南米の先住民であるインディオはスペイン人によって支配され、苦難を強いられるようになりました。あれから500年以上を経た現在、彼らの生活は改善されたのでしょうか。ゼミでは侵略当時の社会の実状を学んでから、36年にもおよぶ紛争を1996年に終えた今も、多くの先住民族が迫害され続けているグアテマラに注目。スペイン語の原書などラテンアメリカ側の文献や映像資料を使い、2つの時代を比較しながら、今なお残る複雑な課題にアプローチします。根深い闇を掘り起こして主体的に考え、当事者意識をもってディベートできる力は、国際化社会で活躍するうえで大切な要素。培った人間力や語学力を発揮する舞台は無限に広がっています。

ゼミ/卒業研究の紹介

このゼミでは、なぜラテンアメリカの人権について勉強するのかという一般的な説明をしながら講義を進めていきます。 地理、人口構成、一般的な政冶・社会・経済のデーターなど、ラテンアメリカ圏を形成する異なる国々の概説をおこないます。ラテンアメリカに存在する大きな多様性について研究します。 いわゆるボリビア枢軸国、カリブ海諸国、中央アメリカ、コノ・スール(アルゼンチン・チリ・ウルグアイ三国)、メキシコなどです。 先住民族の様々な言語、その話として文化的根源、マヤ族、インカ族などについての説明がされます。この授業の目的は、レポートなどで中級スペイン語を使用しながら、ラテンアメリカ圏についての広い知識を得ることです。

プロフィール

私は自分のことをごく普通の人間だと思っています。私は対象に対して誠実であることが好きですし、他人に対しても愛想よく誠実に接することができます。見栄を張った人や地に足がついていない人は好きではないです。見た目がどうあれ見たものが、その本質を見極める方法を知るべきです。 SNSで時間を浪費することもないし、新聞は毎日読みますし、世界的に有名な作家の本も読めるだけ読みます。思想の潮流を作る人たち、そしてそれを真似しようとするひとたち。私は原典を探し、古典的なグレコローマン理性の論理の下で、どんな思想にも疑問を投げかけます。

高校生へのメッセージ

高校生は、自分の進路を選ぶことは難しいと思います。悩んだとしても、自分が一番いいと思うことをやってみることをお勧めします。もし失敗したら、その責任をとること。 しかし、「若者には失敗する権利がある」(オルテガ・イ・ガセット)と考え、恐れずに挑戦して欲しいです。 失敗は修正できますし、そこから学ぶことはたくさんあります。また、そこから得た学びは、人生において必ず役に立つと思います。 熱意と決意を持って挑戦すれば、その経験から得た学びは、一生の宝になります。この挑戦する気持ちを持ち続ければ、将来、「永遠の探究心」を手にすることができます。