
研究テーマ
インドネシア語の統語構造・情報構造における語、句、節、文の用法に関わる要因についての機能・談話文法的観点からの研究
高校生に向けた研究内容の紹介
インドネシア語を第二以降の言語として学ぶ人々に参照される、インドネシア語文法の充実、その活用の促進を目指し、インドネシア語の統語構造における各構成要素の機能、特徴、各要素間の関係、構造が持つ情報伝達上の性格、構造に特徴的な語彙、複数の語彙の共起の頻度等を勘案し、インドネシア語の様々な統語構造・情報構造における語、句、節、文の用法に関わる複合的な要因について、機能・談話文法的観点から考察を進めます。
ゼミナール/研究室のテーマ
インドネシアの言語、文化、社会について
インドネシアの言語、文化、社会について-インドネシアを知れば、今の日本のリアルが見える。
インドネシアに関することならテーマは自由。どんなささいなことでもいいので、自分が興味を引かれたインドネシアについてとことん向き合ってみよう、というゼミです。
たとえば「日本のコンビニがインドネシアで苦戦しているのはなぜか?」「インドネシアでYouTubeの広告効果が絶大な理由は?」など、社会的な背景に迫るテーマも多いです。ゼミ生は独自のリサーチをはじめ、ディスカッションやプレゼンテーションを通して、仮説を立てながら結論を探る力を身に付けていきます。
今のインドネシアは、かつての日本の高度経済成長期を見ているようなエネルギッシュな国です。経済の発展状況、お金の価値観、社会が求めているものなど今の日本との相違点もさまざま。一方で親日国家として知られ、日本の製品や文化に対して非常に高い関心を持っています。つまり、インドネシアを入り口に日本への理解を深めるチャンスでもあるということ。将来、インドネシアでビジネスをしたいと考える学生にとって有益なヒントもたくさん転がっているはずです。
ゼミ/卒業研究の紹介
インドネシアの言語、文化、社会について、各自が興味関心を持つ物事、経験した事柄から、なるべく独自の主題を見つけ出し、探求し、知見を深め、結論を導き出し発表します。なぜインドネシアについて学ぼうとするのか、その根拠を大きな視点から考え、その学びを、学生個々の将来にどのように関連づけるのかについて、さらに、各自の主題以外の分野でのインドネシアに関わる時事的な問題も取り上げ、時には卒業生も交えて、話をしていきたいと思います。
プロフィール
高校時代、大学進学を具体的に考え出した頃、大学でインドネシア語を学び、外務省の在外公館派遣員としてジャカルタの日本大使館に勤務していたという先輩の話を聞きました。その時、インドネシア語は学んだらすぐ生かせる言語だということを知り、自分も大学でインドネシア語を学ぼうと思いました。あの時、なぜ、すぐにインドネシア語を学ぼうと決心できたのか、よくは思い出せません。ただ、青森という雪深い北国に生まれ育ち、心のどこかに南への憧れがあったのでしょう。
高校生へのメッセージ
インドネシア語を学び始めてから、忘れられない人に出会い、忘れられない風景に息を呑み、忘れられない言葉を心に刻み、言葉では語りつくせぬ瞬間を積み重ねることができました。言葉を学ぶとは、外国語を翻訳すること、用意された翻訳を与えてもらうことではありません。人に触発され、それまで聞こえなかった声に感性を揺さぶられ、見えていなかった世界に導かれ、新たなに開かれた扉の向こうに目を向け、自分の中に新たな世界を築いていくことだと、私は思っています。