
盛田 帝子
MORITA TEIKO
外国語学部 アジア言語学科 教授
- 学位
- 博士(文学)
- 専門分野
- 日本文学、日本文化
研究テーマ
日本文学(日本近世文学・和歌文学)
高校生に向けた研究内容の紹介
江戸時代の文学(とくに和歌)がどのような空間で生み出され、人々がどのように享受して楽しんでいたのかを、日本国内や海外に所蔵されている古典籍を調査して解読し、考察して明らかにしています。たとえば、宮廷での和歌、江戸の武家や町人の文学的イベントなどです。現在の日本文化を形作っているものには江戸時代起源のものが多くあります。自然との調和を保ちながら生きていた江戸時代の人々の作品を解き明かすことで、多様な生き方を知り、現代を再考し、未来を考えるヒントを得ることができます。また国際交流に必要な日本文化の知識を身に付けることもできます。
ゼミナール/研究室のテーマ
日本の文学・文化・ことば
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミでは、古典文学作品とアニメーションを比較して、作品構成の違いや登場人物の言葉づかいなどに着目して、昔と今の価値観の違い(享受史)や作品の再創造の仕組みを考察しています。卒業論文では、時代を問わず、さまざまな文学作品の中からテーマを見つけて研究に発展させていきます。文学作品と映画やアニメ・漫画との比較をすることもできます。研究の進展の過程で身に付けた知識・問題提起力・調査力・考察力・分析力・論理力・表現力(プレゼンテーション力、アカデミック・ライティング力)は国語教員(中学・高校)をはじめ就職後にも役立ちます。
プロフィール
季節の移り変わりを日々感じられるような自然豊かなところで生まれ育ちました。空を眺めたり、読書をしたり、香りのよいコーヒーを飲んだりするのが好きです。日本の古典籍を調査するのに、日本国内はもちろん、ホノルルやカリフォルニア、ドイツ、韓国などに行き、多くの友人ができました。その友人たちと日本文学や日本文化に関する話をするのも楽しみの一つです。
高校生へのメッセージ
大学には、これまで出会ったことのないような価値観をもった人たちがいたり、これまで読んだことのないような書物が所蔵されています。学内だけでなく、留学も含めて、多くの人たちと出会い、自分とは異なる発想や言語・情報を楽しみながら身に付けてゆきましょう。みなさんの経験知も書物から得た知識も、社会で生きてゆくための力となります。大学での学びを通して自分の強みをみつけてゆきましょう。