畠山 香織

HATAKEYAMA KAORI
外国語学部 アジア言語学科 教授
学位
学術修士(東京大学)
専門分野
比較文学、比較文化、日中文化比較

研究テーマ

近現代の中国知識人の日本認識についての比較研究

高校生に向けた研究内容の紹介

漢字、食文化、年中行事など、日本には今でも中国から伝来した文化の影響が多く残っています。一方、長い歴史のなかで中国人は日本や日本文化をどう見てきたかを知ることは今日においても重要です。例えば日本料理をどう描写したか?日本家屋の障子を何と評したか、和歌や俳句の特徴をどう表現したかなどなど。特に近代以降、中国知識人の手による日本文化研究を検討し、その認識は事実に符合しているか、あるいは彼らが思う日本特有の文化現象とはなにか?について考えます。両国間の誤解が多すぎる現状の改善に少しでも役立てたいです。

ゼミナール/研究室のテーマ

日中文化比較

ゼミ/卒業研究の紹介

「日中文化比較」をテーマにしたゼミです。ゼミ生は日中の文化や社会、時には歴史にも視野を広げて、自由にテーマを選びます。「日本と中国の高齢化問題」「日中における西遊記と孫悟空」「日本と中国の茶文化について」「日本と中国の就職事情」、「ドラえもんが中国で愛される理由」、これらはこの数年ゼミ生の発表テーマの一部です。ゼミ生は発表のために書籍、論文を読み、Webサイトの情報も検索します。そのうえでレジュメを作成し、持ち時間内に発表をし、教員や他のゼミ生からの質問に答えます。発表やレポート作成は情報の分析や取捨選択の能力を養い、達成感をもたらし、実社会に出てもひとつの経験値として自信につながります。

プロフィール

幼少期から大学までは中国で、その後は日本で、という生活を送ってきました。京都の四季折々の変化や味わい深い環境を楽しんでいます。休日は研究や授業の準備などに時間を費やします。映画を見たり、本を読んだり、家でのんびりすることも好きですが、たまに少し長い距離を歩くことが運動不足の解消になっています。

高校生へのメッセージ

大学ではもちろん勉学が大事ですが、学生時代にしかできない友達を大切にしてほしいです。各地から来ている学生と共に学ぶことは考え方や慣習の違いに戸惑うこともあるでしょうが、違いはあたりまえと思えば、くよくよしなくてすみます。私の専門は比較文化ですが、異なる文化や言語圏の人との関係を築くことの実例を多く扱います。好奇心と向学心を持ち続け、物事をいろいろな角度から捉えられる大人になってください。