アントニウス ラーマト プジョ プルノモ

ANTONIUS RAHMAT PUJO PURNOMO
外国語学部 アジア言語学科 外国語契約講師
学位
博士(文学)(東北大学)
専門分野

日イ交流史、インドネシア文学、日本思想史、日本文学

研究テーマ

20世紀日本とインドネシアの知識人たちの交流史、比較文学

高校生に向けた研究内容の紹介

近代における日本人とインドネシア人の交流は、19世紀末から20世紀初頭にかけて徐々に始まりました。とりわけオランダ領東インド時代、日本人は商業活動や移住を目的としてインドネシアに渡り、現地社会との接触を深めていきました。また、第二次世界大戦期には日本の進出が大きな転機となり、その後の両国関係にも影響を与えました。日本人は当初、資源や市場の開拓、経済的機会を求めてインドネシアに到達しました。一方で、インドネシア人は日本の急速な近代化や技術力、教育制度に強い関心を抱き、そこから多くを学ぼうとして交流を進めてきました。このように、双方の関心は異なりながらも、相互補完的な関係が築かれていきました。
現在では、両国の交流は経済協力、人的交流、文化交流など多岐にわたっています。日本企業の進出や技能実習生・留学生の往来、さらには観光やポップカルチャーを通じた相互理解も進んでいます。今後は、単なる経済的利益にとどまらず、環境問題や教育、地域社会の発展といった分野でも協力を深める必要があります。相互の文化と価値観を尊重しながら、より持続的で対等なパートナーシップを築いていくことが求められています。私は両国の交流をあらゆる形とあらゆる側面から焦点を当ててみたい。

ゼミ/卒業研究の紹介

本ゼミでは、近現代における日本とインドネシアの交流史を多角的に考察します。とりわけ、戦時期における知識人同士の接触や思想的影響に注目し、その歴史的意義を明らかにします。また、戦後における文化交流や学術交流の展開にも焦点を当て、文学・教育・研究分野における相互関係の深化を検討します。さらに、近年ではアニメや音楽などのポップカルチャーを通じた交流にも着目し、若者文化が両国関係に与える影響についても分析します。これらの視点を通じて、日本とインドネシアの関係を歴史的連続性の中で捉え、今後の交流のあり方について考察することを目的とします。ぜひ、研究を意味のあるものとして楽しくやりましょう。

プロフィール

インドネシア東ジャワ州シドアルジョ市出身です。少年時代にはボーイスカウトに所属し、地域や国際的なキャンプ活動を通じて多くの人々と出会いました。高校時代に連続ドラマ『おしん』に魅了されたことをきっかけに、日本への関心を深め、バンドン市のパジャジャラン大学では日本語・日本文学を専攻しました。
その後、大学院進学のために来日し、武士道をはじめとする日本思想、とりわけ新渡戸稲造の思想について理解を深めるべく、岩手大学大学院(修士課程)および東北大学大学院(博士課程)で研鑽を積みました。
帰国後はアイルランガ大学にて日本文学および日本思想を教える傍ら、国内外の学術会議にも積極的に参加してきました。2019年には「国家言語大使(Duta Bahasa Negara)」の一人に選出され、オーストリアに派遣されました。現地ではインドネシア大使館やウィーン大学などでインドネシア語と文化の普及に努めました。その後、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、オンライン授業を通じて在ロシア・インドネシア大使館においてインドネシア語教育にも携わりました。2026年4月から京都産業大学の一員として参りました。
今後は、言葉と文化を通じて世界をつなぐ架け橋となる存在を目指しています。

高校生へのメッセージ

インドネシアは、1万7千以上の島々からなる多様性に富んだ国です。美しい海や豊かな自然だけでなく、300以上の民族と700以上の言語が共存する、世界でも類を見ない文化の宝庫です。
高校生の皆さんにぜひ知ってほしいのは、インドネシアが「違い」を大切にしながら共に生きる社会であるということです。「ビネカ・トゥンガル・イカ(多様性の中の統一)」という言葉が象徴するように、さまざまな文化や価値観が調和しながら存在しています。
インドネシア語は、比較的文法がシンプルで学びやすく、初めて外国語を学ぶ人にもおすすめです。また、インドネシア語を学ぶことで、現地の人々と直接コミュニケーションが取れるようになり、文化や考え方をより深く理解できるようになります。
さらに、日本とインドネシアは経済や文化の面でも深い関係を持っています。将来、国際的に活躍したいと考えている人にとって、インドネシア語と文化を学ぶことは大きな強みになるでしょう。
ぜひ、インドネシア語と文化の学びを通して、新しい世界への扉を開いてみませんか。皆さんの可能性は、きっと大きく広がります。

ゼミナール/研究室のテーマ

日本インドネシアの交流史