
研究テーマ
日本古代史
高校生に向けた研究内容の紹介
奈良・平安時代の社会や経済、古代都市の成立と展開、食生活などを研究テーマとしています。平安京跡などから発掘される出土文字資料(木簡・墨書土器)の調査・研究も進めています。例えば、平安京藤原良相邸から出土した「最古級の平仮名墨書土器」の解読調査などに従事しました。
ゼミナール/研究室のテーマ
京都の歴史を読む・歩く
京都の歴史について、文献史学の立場からフィールドワークを交えて考察していくのがゼミの主な活動内容です。学生は最初に少人数のグループに分かれて、フィールドワークの対象となる京都市内や周辺の遺跡、文化財などから調査対象や調査日程を自分たちで主体的に策定します。次に、グループごとに現地での案内となる学生を当番制で決め、当番となった学生はその調査対象に関する史料や文献などを読み解き、独自の資料を作成。その後フィールドワークで実際に現地に赴き、実際の遺跡や文化財そのものを前にして他の学生に自分の意見と根拠を示しながら解説を行います。これら一連の活動を学生が主体的に行うことを通して、文献研究の手法、資料作成のスキル、論理的な思考力などを身につけるとともに、現地調査で得られる「気づき」や「発見」など、現地調査そのものの重要性を理解してほしいと思います。
メッセージ
私のゼミでは、有名な観光スポットではない場所も含めて実際に歩いて調査することで、歴史的事実を点ではなく、つながりのある物語として理解します。専門的に調査研究を行う経験を活かして、広く地域社会に貢献できる力を身につけたいという意欲ある学生を歓迎します。
北野天満宮、平野神社がある北野エリアで現地調査を実施
伝統的建造物群保存地区の上七軒など、まちなみも研究対象となる
ゼミ/卒業研究の紹介
京都文化演習Ⅰ(3年次生)のテーマは、「京都の歴史を読む・歩く」です。どちらもフィルドワーク(現地踏査)と座学(史料講読など)を組み合わせて行っています。京都文化演習Ⅱ(4年次生)の受講生は、古代・中世史を中心に、京都の歴史・文化に関わる卒業論文の執筆に取り組んでいます。
プロフィール
香川県高松市の出身ですが、大学進学以来、京都で生活しています。「好きなことを仕事にしたい」、という高校生時代の夢が実現しました。暇なときは、徒歩や自転車で、遺跡をぐるぐる巡って、「古代へのロマン」にひたっています。
高校生へのメッセージ
大学は、ほとんどの学生にとって、学校で勉強する最後の機会になります。文化学部京都文化学科に進学される皆さんは、大学の授業はもちろん、日々の生活が学習の場です。何か一つ、好きなことでよいので、真剣に打ち込んでください。教員として、一生懸命な皆さんを、全力でサポートします。