
平竹 耕三
HIRATAKE KOZO
文化学部 京都文化学科 教授
- 学位
- 博士(経済学)
- 専門分野
- 観光、文化、まちづくり、地方行政
研究テーマ
花街文化の継承発展
高校生に向けた研究内容の紹介
社会の変化に伴って、国内の伝統的な文化や産業の多くが衰退しています。日本の伝統的な文化の一つであり、とりわけ京都がその中心である花街(舞妓(まいこ)さんや芸妓(げいこ)さんが活躍する街)も、舞妓さんの成り手が少ないとか、伝統工芸の職人さんが減ってきたなどの理由から徐々に規模が小さくなってきています。
舞妓さんや祇園の町なみは、海外からの観光客だけでなく、国内観光客にもとても人気がありますが、舞妓さんたちへの迷惑行為も起こっています。今は観光で来られた方々と花街の住民の方たちが適切に共存していくことが求められています。
観光まで視野に入れて花街文化の継承発展を研究することは、京都らしい文化や住民の生活を守りつつ、観光客にも楽しんでいただけるということにつながり、京都にとってはとても価値があります。
舞妓さんや祇園の町なみは、海外からの観光客だけでなく、国内観光客にもとても人気がありますが、舞妓さんたちへの迷惑行為も起こっています。今は観光で来られた方々と花街の住民の方たちが適切に共存していくことが求められています。
観光まで視野に入れて花街文化の継承発展を研究することは、京都らしい文化や住民の生活を守りつつ、観光客にも楽しんでいただけるということにつながり、京都にとってはとても価値があります。
ゼミナール/研究室のテーマ
京都からおもてなしの神髄に迫り、観光文化を考える(花街、旅館、料理屋(料亭)、伝統文化・産業など)
文化や産業、観光から花街を深く知ろう
京都の古くからのシンボルである舞妓さんですが、彼女たちが活躍する花街は、舞妓・芸妓、お茶屋などだけでなく、着物をはじめとする伝統産業や日本舞踊の家元など伝統文化に幅広く支えられています。まさに京都の伝統世界の一つの結晶といえます。
このゼミでは、積極的に街に出てフィールドワークを行い、“本物”の文化人や職人などから話を聞き、花街が文化や産業、観光とどうつながり、支え合っているのかを学びます。
本物といわれる作品や仕事に触れていると、自分の中に「なぜこうしたのか」「どうしてこうなったのか」という問いが生まれ、また本物はその答えを持っているものです。
そうした学びの積み重ねで、学生には「問いを生む力」と「問いに挑む力」を身に付け、自らも地域の文化を継承発展させる当事者であるという意識を持ってほしいと思います。
ゼミ/卒業研究の紹介
「京都からおもてなしの神髄に迫り観光文化を考える」というのが、ゼミのテーマです。
京都は国内外から絶大な人気を集める観光地ですが、それを際立たせるものの中で「おもてなし」は、現代に生きる京都の観光文化として、京都をもっとも際立たせるものと言えるかも知れません。
このゼミでは、京都の町なかに分け入って、旅館や料亭を始めたくさんの「おもてなし」を聴き取り、体験し、話し合い、まとめ、人生や生活に生かせるように、多面的に学び、その神髄に迫ることをめざします。
こうした学びを自分なりに消化して、観光文化にどう関わるか、どう生かせるかなどを考えていきましょう。
京都は国内外から絶大な人気を集める観光地ですが、それを際立たせるものの中で「おもてなし」は、現代に生きる京都の観光文化として、京都をもっとも際立たせるものと言えるかも知れません。
このゼミでは、京都の町なかに分け入って、旅館や料亭を始めたくさんの「おもてなし」を聴き取り、体験し、話し合い、まとめ、人生や生活に生かせるように、多面的に学び、その神髄に迫ることをめざします。
こうした学びを自分なりに消化して、観光文化にどう関わるか、どう生かせるかなどを考えていきましょう。
プロフィール
京都市中京区で生まれ、区内の小・中・高校を卒業し、市内の大学で学び、京都市役所で長らく働いてきました。左京区の岡崎公園にあるロームシアター京都や京都市京セラ美術館の再整備は、多くの方々の叡智を結集し、企業の力も借りて、若者が集う施設やエリアになりましたが、そのプロジェクトを主導してきました。
2024年夏には四国1周旅行をしたように、旅行は大好きですし、家には猫が2匹います。色々と悪戯もされますが、家族の一員ですね。お休みには市内の展覧会、コンサート、イベントなどに出かけることが多いですが、公務員になったときから変わらず人と接することが好きですね。
2024年夏には四国1周旅行をしたように、旅行は大好きですし、家には猫が2匹います。色々と悪戯もされますが、家族の一員ですね。お休みには市内の展覧会、コンサート、イベントなどに出かけることが多いですが、公務員になったときから変わらず人と接することが好きですね。
高校生へのメッセージ
高校から大学への時期は人生にとってとても大切な時期です。受験勉強は嫌かも知れませんが、目的に向かって頑張ったという記憶は皆さんに自信を与えてくれます。ほかにも好きなことに一所懸命に取り組む、友だちと議論したり、一緒に何かにチャレンジしたり、何でも皆さんの財産にならないことはありません。
大学に入れば次は就職と、先のことを考えることも必要かもしれませんが、これだけ自由な時間は生涯そうないので、幅を広げるとか、掘り下げるとか、色々なことにチャレンジしてください。そうして充実した学生時代を送られることを心から期待します。
大学に入れば次は就職と、先のことを考えることも必要かもしれませんが、これだけ自由な時間は生涯そうないので、幅を広げるとか、掘り下げるとか、色々なことにチャレンジしてください。そうして充実した学生時代を送られることを心から期待します。