田中 里奈

TANAKA RINA
文化学部 国際文化学科 准教授
学位
博士(国際日本学)
専門分野
演劇社会学、比較興行研究(ドイツ語圏と東アジア)

研究テーマ

20世紀以降ドイツ語圏・東アジアのミュージカル受容、現代のパフォーミングアーツの実践・受容論

高校生に向けた研究内容の紹介

20世紀以降のドイツ語圏や東アジアにおけるミュージカル受容を研究しています。注目しているのは、文化政策や文化史に基づいた「社会的価値」です。『エリザベート』はオーストリアでの初演時は酷評だったのに、日本では宝塚歌劇団や東宝によるバージョンが大成功しました。なんで?と考えるのが私の研究です。実際にハラスメント対策アドバイザーの資格を取って、芸術活動の現場で起こるさまざまな問題の解決に向けて活動してもいます。 

ゼミナール/研究室のテーマ

現代舞台芸術の興行研究(ミュージカルを例に)

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、欧米や東アジアのミュージカルの歴史を学びながら「お金を払って舞台を観に行くとは一体どういうことなのか」を考えます。舞台芸術の研究はきらびやかなイメージと違って地味です。でも、舞台芸術が社会にとってどういう価値をもつかを研究し、それを支える団体や業界の仕組みを知ることは大切です。私たちや私たちの周りの人の仕事や趣味が、ビジネスとして、あるいは芸術として成立している理由を知ることにつながるからです。

プロフィール

休日はゲーム実況を巡回して、面白いゲームがあれば夜を徹してプレイしています。好きな年中行事はRTA in Japanです。ゲームばかりしていると外の空気が吸いたくなるので、いい感じにジャズがかかっている静かな喫茶店に行って、本を読んでいることもあります。研究に行き詰まったときは、レコードを聞いてブチ上げるか、気分転換に外をチャリで爆走しています。

高校生へのメッセージ

高校を中退したので、高校に通っている人たちが本当にすごいなと思います(私は高校卒業程度認定試験を取って大学に入りました)。高校生の頃ミュージカルが好きでしたが、それが自分の専門になるとは全然思いませんでした。今の関心が未来に直結することもあれば、意外なタイミングで過去の自分からパスを受け取ることもあります。なので、色んなことに出会ってください。大学はその出会いが何だったのか考えることのできる場だと思います。